第74話 詰んでない?
「電力復旧するならそれなりの準備も必要だし、来週あたりに行くか」
こうなりゃひとまず時間稼ぎだ。
その間になんとか対策を……。
「ポータブル蓄電池ならもうあるよ」
机の上に取り出されたのは持ち運びサイズの蓄電池。充電済み。
お前はネコ型ロボットかぁ!
「そ、そうか。それじゃ、今日はもう日が暮れたし、みんなに街の案内もしないといけねーから三日後くらいに……」
「案内ならロボットたちがしてくれるよ」
そうだった。やつらがいるんだった。
しかも増やせって言ったの俺だし。
案内機能は外せって言ったのになぁ……。
「明日朝早くに起きてデートだよ」
ワナビさんは機嫌上々。
こうなったらバイクの故障でも……。
「バイクはしっかり整備しといてやるから任せとけ!」
お前まで裏切ってんじゃねーよ! おっさん!
そこは空気読むとこだろうが!
「お、おぉ。ありがとうな。でも今日はパーティーするんだろ? 遅くなるだろうし、やっぱり行くのは明後日に……」
「パーティーは明日でもできるから、今日は早めに寝るといいぞ。後はこっちに任せとけ!」
この野郎絶対分かってて言ってるだろ!?
次から次へと逃げ道を塞ぎやがって。
「それじゃ、早くご飯食べて今日はもう寝よう?」
明日の朝までにどうにかする方法なんて思いつくかよ……。
これ、もう詰んでない?




