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第66話 結局そうなるのか?

「んふふ~」


 不気味、もとい不穏な笑みを浮かべるワナビ。

 現在進行形の話題が話題だけに、俺は冷や汗が止まらない。今度はどんなことを言い出すんだろうか。

 そう思っていたら、コイツは嬉しそうな顔をしてよりきつく腕を絡めてきた。

 だから当たってるって!


「やっぱりわたしとお兄さんは恋人同士だ! 服を脱ぐのはまださすがに恥ずかしいけど、こうやってお兄さんに触れてるととっても幸せな気持ちになるもん!」


 スリスリするんじゃない。猫かおまえは。

 とはいえ、俺もこうやって眩しいくらいの笑顔で自分に甘えてくるワナビを見ていると、とても穏やかな気持ちになるのは誤魔化しようがない。これは少なくとも行為を持っていることの証明なのだから。


「そうだな。俺もこうやって触れ合っているとうれしいよ」


「……」


 そう言った途端、動きを止めてジッと顔を見つめてくる。

 俺、なんか変なこと言ったか?


「お兄さんもわたしの身体、いろいろ触りたい?」


 ぶっ。

 まった飛躍しやがった。触れ合うのが嬉しいからどうして体をまさぐりたいみたいな解釈になるんだ。


「人を変態みたいに言うな。そりゃ、ワナビに触れたいとは思うが、嫌がるようなことはしたくねーよ」


「さすがお兄さん! こういうのなんて言うんだっけ? えーと、そうだ! エンダーマン!」


 それ都市伝説な。

 おそらくジェントルマンとかそういうことを言いたいんだろうけど。


 それから俺たちは、日が傾くまですぐそばに並んで景色を眺めていた。

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