表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
59/140

第58話 小さくたって女だよ?

「だ、だが今はまだ幼いし……」


 しどろもどろにながらも反論すると、少し怒った様子で諭し始めてきた。


「いい? お兄さん。中学生だなんだってのは今の時代にはない古い判断基準だよ。もっと古い時代、日本人が刀と弓で戦ってた時代まで遡れば十五歳は元服の年。そこからは大人として扱われていたんだよ。男女の結婚なんてもっと早いこともあった。それを考えたら十五歳で人を好きになることなんて普通でしょ! お兄さんがわたしを恋人にしても何も問題がないってこと!」


 まくしたてるようにそこまでを一気に吐き出したワナビだが、どこか鼻息が荒い。何か気に障ることでも言ってしまったんだろうか?


「な、何か怒ってるのか?」


「怒ってるよ! わたしを小さな子扱いして! わたしだって立派なレディーなんだからね。ただ少しお兄さんより年下ってだけで女として見てもらえないなんて悲しいよ」


 怒っていたかと思ったら、今度は切なげな表情になって俺の服をつかんでくる。

 その可憐な姿はまだ幼さが残るものの、どう見ても立派な女性だ。

 ワナビの言う通り、俺の認識が少し古かったのかもしれないな。


「悪かったよ。そうだな、お前は立派なレディーだ。小さなことにこだわって、嫌な思いをさせて悪かった」


 それまでの動揺を落ち着かせ、笑顔で頭に手を乗せると、ワナビの表情は華が咲くような笑顔に変わった。

 うん、確かに幼女なんかじゃない、女としてとてもキレイな顔だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ