表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
56/140

第55話 恋というものは?

「わたし、お兄さんの恋人だよね?」


 潤んだ瞳でにじり寄るワナビ。

 その表情はそれまでの女の子といった様子ではなく、女性としての何かがあふれていて。

 これが色気というやつか?

 お、俺は十五歳の少女に色気を感じているというのか?

 高鳴る心臓を止めることも出来ず、冷静な思考力が奪われていく。


「こ、恋人って。それはお前が勝手に言い出したことで……」


「でもお兄さんも私の事好きだって。あれは嘘だったの?」


 いや、確かに嫌いではないし、好ましくは思っている。だけどそれがすぐさま恋愛感情につながるものなのかは俺自身にもわからんのだが。


「好きと言ってもいろいろ種類があってだな。あにょ好きは妹としてというか可愛らしいからとかそういった……」


「そんな難しいこと私にもわかんないよ。ただお兄さんと一緒にいると楽しくて、幸せで。近くにいるとドキドキして。でももっとそばにいたくなる。離れていてもいっつもお兄さんの事を思い出して、考えるだけで心が温かくなって、すぐにでも声が聞きたくなるんだよ。これが恋ってやつでしょう?」


 経験がなくてもそれは分かる。きっとそれが恋というやつなんだろう。

 対する俺はどうだった?

 ワナビといると楽しくて、こいつのために何かをしてやりたくなって人を集めるためにもう一度旅をした。その間もずっとワナビの喜ぶ姿を想像して嬉しくなって、早くその笑顔が見たくて急いで帰ってきたんだ。

 こ、これって……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ