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第50話 もう終わった話なのか?

「お祖父ちゃんがいなくなってからいろんな人がここを訪れたけど、わたし達の作ったロボットの方が全然温かかった。そんな状況だったから少し人間を嫌いになりかけていたんだよ。でもそこに現れてくれたお兄さんはロボットとも普通に会話できるような面白い人だった。だから肉を食べたいって言ってみたり、足りない材料を取りに行きたいとかいろいろお願いしたんだけどね」


 考えてみたらここにきて矢継ぎ早にいろいろ頼みごとをされたな。

 俺としてはこんな若い子が一人で生きていることが心配で、世話を焼いたに過ぎないんだが。


「本当は必要なものじゃなかったのか?」


「わたし一人で生きていく分にはね。だけど、どんなお願い事をしてもお兄さんは嫌な顔一つせず全部してくれた。苦手な夜の廃墟だって、震えながらも一緒に入ってくれたもんね!」


 そのことは忘れてくれないか。


「ひとりになってから初めて触れた人の優しさがとても嬉しくて。まるで家族がいた頃のように毎日が楽しかった」


 どうしてそこで過去形になるんだ?


「ごめんね。ワガママばかり言って。でもいいよ。今までたくさんありがとうね。いい人もたくさん連れてきてくれたし、また旅に出たいと言うならもう止めないよ」


 もういいよと言いながらなんでそんなに寂しそうなんだ。

 どうして目の端に水滴がついているんだ?


「バーカ」

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