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アポカリプスなう ~天才科学者とのスローライフ【500字小説】  作者: あるて
第一章 ようこそ!

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第4話 こいつなんなの?

「よいしょ、よいしょ」


 二階テラスにいた少女がはしごを下って降りてくる。

 いや、テラスにいたんだから家の中を通った方が楽だったんじゃねーの?

 トテトテと走り寄り、目の前に立って服の汚れを払っている。小さな体にまとった小汚い白衣、油汚れもあちこちについてるからそれくらいで綺麗になるわけがない。


「よし! で、あんた誰?」

「そりゃこっちのセリフだよ」


 こんな得体のしれない街にいるこの娘に興味はあるが、こんな怪しいやつに自分から名前を明かす気にはなれない。


「あたしの名前は更科学(さらしなまなび)。15歳だよ。ここの街の天才科学者として、ロボットたちに手伝ってもらいながら、お祖父ちゃんと一緒に何もなかった街をここまで大きくしたんだよ」


 ない胸を張ってドヤ顔のまなび。天才科学者って自称するものなんだな。


「まなびって読んでくれてもいいし、みんなからはワナビって呼ばれてたからそっちでもいいよ」


「わなび……。小さいころから科学者になりたかったのか?」


「もちろん! 両親が早くに死んじゃって、ずっとお祖父ちゃんと二人で暮らしてきたんだけど、お祖父ちゃんはわたしなんかよりずっとすごい科学者だったんだよ。わたしも早く追いつきたくて頑張ってるんだ!」


 お祖父ちゃんがどんな人なのかは知らんが、わなびってのは「Wanna be」のことだろうな。

 いろいろ残念なやつなのかもしれない。


「で、おじさんの名前は?」

 

 おじ……まぁいい。


「ただの旅人だ」

「タダノタビビト。どんな字を書くの?」

【タダノタビビトサマ、ゴヨウケンヲオッシャッテクダサイ】

「うるせーよ! それが名前じゃねーわ!」

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