第43話 どこに住む?
「兄ちゃん、えらく愛されてるじゃねーか」
やかましい。そのニヤニヤした面をやめろ。
「そんなんじゃねーよ。まぁ懐かれてるみてーだが、兄と妹みたいなもんだよ」
そうだよな? 年も離れてるし、そういう対象じゃねーだろ。
「お嬢ちゃん、歳はいくつだ?」
それを聞いてどうすんだ。
「え? 十五歳だよ」
「なるほど。これから思春期真っ只中ってところだな。今はそんなでもこの先はわからんぞ」
何が分からんって言うんだ。今日連れてきた連中の中には同年代くらいの男の子もいたし、そのうちそいつらと仲良くなんだろ。
俺はいわばこいつの保護者代理みたいなもんだ。
いつまでここにいるかも分からんしな……。
「そんなことはどうでもいいんだよ。それより、それぞれ住む場所を決めねーとだろ」
「それなんだよな。ちょっと時代がかってはいるが、まさかこんなに立派な街並みの残ってる場所があるなんてよ」
確かにこのご時世でこれだけまともな建物が残ってるのは珍しいよな。ほとんどは戦争やその後の略奪で廃墟になっちまってる。
「お祖父ちゃんが好きだった西部劇の街をロボットたちと一緒に作ったんだよ! わたしの家はここだから、みんな好きな家を選んで住んでくれていいよー」
「そりゃありがてーや。さっそくみんなで話し合って決めることにするか。で、兄ちゃんはこの嬢ちゃんと一緒に住むのか?」
「あーそういうわけでもないんだが……」
「何言ってんの。お兄さんの家はここでしょ!」
今まではそうだったけど、さすがにそれはもうマズいんじゃないのか?




