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第33話 冷たくて暗い場所?

「で、結局何を探しに来たんだ?」


「ここにありそうなものとしてはポリ硫酸鉄と活性アルミナ」


「なんだそれ」


 今まで生きてきて聞いたことのない単語を並べられると眠くなるのは俺がアホだからなんだろうか。


「化学兵器で一番厄介な残留物ってヒ素なのね。ポリ硫酸鉄は主に土壌に含まれるヒ素をその表面に吸着させることでヒ素が地下水なんかに溶け出すのを防いで土ごと除去しやすくなるの。吸着するシステムとしては主に鉄が……」

「あーもういい、いい」


 それ以上聞かされると本当に眠ってしまいそうだ。

 ひとつ確実に言えることは「聞いても絶対分からん」ということが判明した。それで十分だ。


「どういうものを探せばいいんだ?」


「どっちも粉状の物質だから、それっぽい入れ物にどさっと入ってるはず。水分を吸って劣化しやすいから冷暗所で密閉容器に入れて保管してあるのが普通」


 冷暗所、だと? それはつまり冷たくて暗い場所ということだな。


「わかった。冷暗所を探してみる。中はお前が調べろ」


「やっぱり怖いんだ」


「うるさい」


 もうここまで来たら否定しても余計にみっともないだろう。

 人間弱点の一つや二つ、あるもんだ。男なら潔く認めろ。


「ちゃんとトイレ行っとかないで大丈夫?」


「必要ない」


 それだけは認めるわけにはいかない。

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