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第2話 お前誰?
【セイリケンヲ、オトリクダサイ」
「うるせぇよ。他に人もいねーのに何の順番を待てって言うんだよ」
ロボット相手にはなすのもどうかと思うけど、他に誰もいないので唯一言語らしきものを話すこいつらの相手をするくらいしかやることがない。
胸の部分から出てきた番号札を取ってみる。
『待ち人数、38人』
嘘つけ!
こんな閑散とした街にそんなに人数がいる訳ねーだろ。
それとも何か? この街の人間はみんな地下にでも潜ってるってのか?
「それにしても出来の悪いロボットだな。こんな程度のAIが自己メンテナンスをできるとも思えねえし、誰が管理してるんだ?」
【ゴヨウケンヲ、オッシャッテクダサイ】
「だから言ってんだろが。このポンコツ」
「うちの可愛い子たちにポンコツとはずいぶんな言いぐさね!」
明らかにロボットとは違うその声に、懐に忍ばせた銃に手を添えて素早く振り返った。
……どこだ?
「ここよ、ここ!」
声のする方を見上げると、電飾看板の横にどう見ても十代前半にしか見えない少女が腰に手を当てて立っている。
そんな目立つもんの横にいたら気づかねーっての。




