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第28話 本当に入るの?
「まぁ漏らしちゃったものは仕方ない。でも怯えても意味ないし、見えたところで死ぬわけじゃないんだから。さぁ行くよ」
なぜ漏らした前提で話をしてるんだ。
「祟りとか怨念とか、怖くないのか?」
「そんなものないよ。もしあるなら日本に原爆を落としたエノラ・ゲイの乗組員なんて一発で呪われてるでしょ。みんな終戦後も元気に生きてたよ。ツタンカーメンの呪いだって死んだのは教授一人だけで後はデマだし、結局怖いって気持ちがいろんな噂に尾ひれをつけてるんだって」
なんでこいつはこんなに冷めた考えができるんだ。
祟りがなくても、幽霊が見えるというだけで言い知れぬ恐怖感を感じたりはしないのか?
「だってファブリーズや下ネタで撃退できるって話もあるんだよ。可愛いもんじゃない」
昔流行ったな、それ。本当に効果あるのかよ。
「とにかく! ここで野営なんてわたしはまっぴらごめんだし、さっさと探索済ませて、貰うもの貰ったらさっさと帰ろう」
「マジか……」
今から入ると思ったら、目の前にそびえたつ巨大な廃墟が余計におどろおどろしいものに見えてきた。
「前がいい? 後ろがいい?」
「しんがりは任せろ」
「先に進むのが怖いだけでしょ。でも後ろを振り返ったりしないようにね」
余計なこと言うんじゃねー!




