第24話 ホントにいるんだぞ?
「怖いって暗いところが?」
「暗いところプラス廃墟という点でダブルに怖い」
暗いところは今まで旅をしてきて慣れているが、道中でも極力廃墟には立ち寄らず、眠る時は野営で済ませていた。
背負っていたリュックにはテントと寝袋をちゃんと入れてあった。今はワナビの拠点に置いてきてしまったが。
「その辺の廃材を借用すればちょっとした雨風をしのげる拠点は作れる。というわけで中の探索は明日だ」
有無を言わせぬ口調で話題を打ち切り、トタンや木材を拾いに行こうとしたら、何かを閃いたかのようにワナビが大声を上げた。
やめろ、何を言いたいかは分かるからそれ以上言うんじゃない。
「わかった! お兄さんお化けが怖いんだ!」
言いやがった……。
俺は廃墟が苦手だということを言っているだけなのに、その先にある真相までたどり着くとは、やはりこいつは天才というやつなのかもしれない。
「言っとくがな。幽霊というのは本当にいるんだぞ」
そのニヤニヤした顔をヤメロ。
「そんなこと言ったらほとんどの人間が死んじゃったこの世界は幽霊だらけじゃん」
「バカ。本当に恨みを残して死んだ奴だけがこの世に留まるんだよ。病気で死んでしまったやつは成仏するに決まってるだろ」
相変わらず小馬鹿にしたような笑みを崩さないワナビ。
よかろう、それならしょんべんちびって謝るような怖い話を聞かせてやろう。




