第21話 ネコ型ロボットか?
ワナビの言った通り、少し離れたところにスクラップ場があり、そこでいろんな部品を集めてくることが出来た。ブレーキパッドもだいぶ痛んでいたので交換。そして予想通りにプラグを交換することでバイクは生き返った。
エンジンをかけるとこのバイク特有の水冷並列4気筒特有の密度の高い、重厚かつメカニカルなサウンドが鳴り響く。
スロットルをふかして回転数を上げると、乾いた排気音とエンジン内部のメカノイズが混ざり合い、迫力ある音がガレージ内に轟く。
「うわぁ、懐かしい。いい音だよねぇ」
普通の女の子ならうるさいと思うような音なのに、やっぱりワナビは一風変わった娘だな。
姿恰好からしてこういうのが好きそうな見た目はしているが。
「それじゃ、その化学薬品工場に行ってくるから、俺の端末に地図をダウンロードしてくれるか」
そう言って腕時計型の携帯端末を差し出すと、ワナビは首をひねって不思議そうな顔をする。
まさかついてくるって言うんじゃないだろうな。
「わたしも行くよ」
そのまさかだった。
「それはいくらなんでも危ないぞ。肉食の獣はもちろんのこと、野盗どもまでいやがるからな」
「お兄さん武装してるでしょ。わたしもこれがあるし」
ワナビも俺に渡したのとは違う、少し小さめの携帯型レールガンを腰にぶら下げている。
「威力を落としてるから反動も少なくてわたしにも扱いやすいんだ。弾数が少ないから使ってなかったけど、威嚇くらいにはなるでしょ?」
ほんといろいろ作ってやがるな。




