第152話 ニュートリノは感知できないよ?
「よし、あとは吸い上げポンプと水門を設置して、RO膜をつけたら完了だよ!」
「ポンプなんてあるのか?」
「うん、ある。ただ今回は水の量が多いから、必要な水量と全揚程を計算して……」
はいはい、分からん分からん。
ワナビのこういう言葉は俺の鼓膜にも脳にも干渉しないニュートリノだ。もしくはダークマター。
俺の脳細胞には一ミリも干渉しない。
というわけでなんかでっかいポンプを運ばされたけど、デッパー君はどうした?
「充電中」
1000体もいるのに一斉に充電すんなよ。時間をずらせ、時間を。
道理で今日はなんか電灯が暗いと思ったよ。完全に電力不足になってんじゃねーか。
「んで、水門ってあのハンドルを回してキコキコする奴だろ? どうやって作るんだ?」
「さすがにスピンドルにネジ山を刻む機械はないからね。滑車でズドンと落として、人力で巻き上げる方式にしようかと」
前半はダークマター。でも後半は分かった。
要するに落とすんだな。
「その水門自体はどこにあるんだ?」
「あ、それはもうそこに用意してあるよ」
確かにでっかい鉄板が置いてある。あるんだけど。
「なんか片側がやけに鋭く研がれてない?」
「お兄さんが浮気したときに、お股の変なのをスパーンとできるように……」
それギロチン!
インフラに処刑器具を混ぜないで!




