第151話 正体不明?
ワナビのお義母さんのヤバい性癖についてはこの際だから目を瞑ろう。
死人に鞭打つわけにもいかないしな。
ただ一ついい情報を手に入れた。
そんな健全な出版社があるなら、ワナビのこの歪んだ知識をどうにかできるかもしれん!
いずれその出版社に乗り込む必要があるだろう。
とはいえ今はそれより水道設備だ。
田中のおっさんたちはもうすでにガラスを作るためのレンガを集めに行っているらしい。
レンガなんて頭をカチ割るくらいしか用途が思いつかないが、まぁなんか作るんだろ。
どうでもいいけど、土嚢袋500個を一個ずつ開けていくのはいい加減飽きてきた。
とりあえずいちいち荷台に上るのも面倒だからダンプアップして中身を一旦ぶちまけよう。
運転席に乗り込み、トラックを少し動かして、ちょうどプールの脇に土嚢袋を全部下ろした。
これで少しは作業も楽になるだろ。
と、思っていたんだが。
例の白い悪魔たちがわらわらと集まってきやがったんだ。しかも目が赤く光ってやがる。
戦闘モード⁉ なんで?
ダンプアップした拍子にぶつかっちまったとか?
身構えた瞬間、デッパー君たちがすごい勢いで動き出した。
まさか……暴走⁉
金髪のお姉さんが脳裏をよぎった俺の目の前で繰り広げられたのは、土嚢袋を巻き込んで爆走するデッパー君たち。
まるで稲刈りのように土嚢袋だけを巻き上げて、中の砂を綺麗に敷き詰めて行ってる。
「へーこんなこともできるんだ」
ワナビが感心してる。
設計者の意図を超えた動きしてんじゃねーよ。
おまえらはオーパーツか。




