第147話 これで俺の気持ちが分かったか?
「でもその可愛い寝顔を見れて良かったじゃねーか。寝不足なんじゃねーだろな」
「あぁ、寝不足だ」
「マジか! どんだけエロイこと想像してたんだよ、このムッツリスケベめ」
イラァ! このオヤジ、人の気も知らないで。
コイツこのまま10トンの砂と一緒に生き埋めにしてやるか。
いや、コイツなら砂をかき分けて這い出てきそうだ。
想像したらこえーな、田中ゾンビ。
「お兄さん、何してんの? 早く砂を袋から出さないと」
「え? そこはデッパー君がやってくれるんじゃねーのか?」
「小さい袋を一つ一つばらして中の砂を出すなんて細かい作業無理だよ」
おいおい。また俺だけ肉体労働かよ。
そろそろ頭上に死兆星でも輝くんじゃね?
「あっはっは! 兄ちゃんがんばれよ~!」
田中この野郎、完全に他人事だな。
「まぁまぁお兄さん、疲れたらワナビがまたマッサージしてあげるから」
……。
いいこと思いついた。
俺は田中のおっさんに近寄り、ワナビに聞こえないようにそっと耳打ちした。
「田中さんよぉ、もういい歳なんだから肩凝りとか酷いんじゃねーのか? ワナビが得意だからやってもらえよ」
「お、なんだ兄ちゃん! 彼女借りちまっていいのか?」
サムズアップ。
「わりーな! それじゃさっそくやってもらってくるわ!」
その後、荒野に悲鳴が響き渡った。
ザマミロ。




