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第144話 あれってそういうこと!?

「うぅ、身体が痛い……」


 全身の経絡秘孔を突かれて今にも『あべしっ!』って爆散しそうな俺。

 そんな体で土嚢袋500個をクソ高い10トントラックの荷台に投げ込んだもんだから、既に全身が悲鳴を上げている。

 ハンドルを握る手が震えてんだが。


「お兄さん、大丈夫? もう一日位ゆっくりした方がよかったんじゃない?」


 気づかわし気なワナビの視線が愛おしい。原因はコイツだけど。


「大丈夫だよ。ちょっと夜中に暴れて筋肉痛になってるだけだから」


 さすがに真実を言うわけにはいかないもんな、女の子だし。


「夜中に? いったい私が寝てる間に何が起きていたの?」


 うげ。そこまで突っ込んでくるとは思わなかった。

 でも心配してくれてるんだよなぁ。どうやって言い訳しよう……。


「く、熊が出たから……」


 俺はアホか! 熊に生身で立ち向かうとか生きてられるわけねーだろが!

 デザートイーグルぶっ放したらいけるかもだが、その場合ワナビの事だからその肉はどこやったとか言いそうだし……。

 これは墓穴か?


「そっか。私を守ってくれてありがとう!」


 わぁ、純粋な瞳! すっかり信じちゃってるよ。

 この子、俺への評価いったいどうなってるんだろう。


「でも残念だなぁ。お兄さん疲れてるだろうと思って眠いのを我慢してツボを指圧してあげたのに、効果なかったんだ」


 ……あれ指圧だったの!?

 ってか起きてたんかい!

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