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第138話 楽しみか?

「別にいいけど、砂って言ってもけっこう量がいるんじゃねーのか? バイクじゃ無理っぽいし、何で運ぶんだ?」

「いいとこに気が付いたね。あのね、田中さんが街のはずれにあった10トントラックを修理してくれたんだ!」


 田中のおっさんが? そういやバイクも整備してくれたし、何気にいろんなことに詳しいよな。

 ワナビといいおっさんといい、この街にいるのはネコ型ロボットみたいな奴ばっかりだな。


「そういうことなら話は早い。でも10トントラックに砂をスコップで投げ入れるのは無理だぞ」

「大丈夫! 土のう袋いっぱいあるから!」

「そっか……」


 土嚢づくりか。軍にいた頃は死ぬほどやったなぁ。なんか懐かしい。ロクな思い出ねーけど。


「んじゃ、早速行くか」

「うん! こっちだよ~」


 * * *


「あははは! お尻痛~い!」

「道がボコボコだからなぁ。高級車じゃないし、我慢してくれ」

「楽しいから何でもいいよ~」


 そらよーござんした。

 そういえば、ワナビって海に行ったことないって言ってたな。お祖父さんといつか行こうって約束してたんだっけ。


「楽しみ~。お兄さん泳いでよ~」

「別に泳げるけどさ。綺麗な海なのか?」

「多分毒素いっぱい」


 だからなんで泳がせようとする。

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