第137話 俺の仕事は?
「で、結局俺は何をすりゃいいんだ?」
話を聞いても分かんねーし、さっさと自分の役割を教えてほしい。
「貯水槽はデッパー君たちが作ってくれるし、お兄さんは材料集めかな」
「何がいるんだ?」
「珪砂と粗砂と砂利と有孔ブロック」
だから分かんねーっての。砂利しか分かんねーわ。なんだケイサって。有効ブロック? 無効もあんのか?
「分かんないって顔してるね。珪砂ってのは川や海にある砂のことで、有孔ブロックは穴の開いたブロックのことだよ」
なるほど。
「川ならそこにあるから底をさらえばいいのか?」
「お兄さんやるの?」
「やらないけど」
なんで毒素まみれの川底なんてさらわないといけないんだ。
「ロボットたちにはできないのか?」
「水でショートしたらどうすんの!」
怒られた。そこは防水仕様じゃねーのかよ。
「確か街の近くに昔川だった跡があったよな。粗砂は俺らが運んどくわ」
田中のおっさんはもう自分の仕事を確定しやがった。
「んじゃ、俺はそのなんたらブロックを運べばいいのか?」
「有孔ブロックね。工場が近くにあるからそれはデッパー君に任せるよ。お兄さんには一番大切な物を運んでもらうよ」
「何を運ぶんだ?」
「珪砂」
だから川には入らねーって言ってんだろ。何がなんでも俺で毒素の実験をやりたいのか?
「お兄さんには~。ちょっと遠出してもらわないとなんだよ」
「遠出? まぁいいけど。どこまで行くんだ?」
「えへへ。……海!」
「!」




