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第13話 お前も同じか?

「え、元軍人さん? ってことは人を撃ったりもしたの?」


 やっぱりそうなるよな。だとしたらどうする?


「生きるためだからな」


 嘘をついてもどうなるものでもない。事実は事実だ。もしあの時撃たなかったら、俺は今ここにいなかった。

 戦場というのはそういうところだ。

 だが平和ボケした連中には伝わらない。お前もまた、偽善者どもと同じように人殺しと罵るのか。

 冷笑が浮かびかけた時、ワナビの放った言葉に意表を突かれた。


「お兄さんは悪くないよ。命令に従っただけだもんね。悪いのは戦争を起こした政治家たちだよ」


 十五歳の少女がこんなことを言えるとは。こいつはいったい何を見てきたというのだろう。

 両親や祖父がしっかりと教育した結果なのか。


「お祖父ちゃんも生まれる前にも戦争があったんだってね。よく話してくれた。兵隊さんはみんなお国のために戦って死んでいったんだって。その人達の犠牲があって今のわたし達がいる。戦争は悲惨なものだけど、戦った人たちに罪はないんだって」


 クソ政治家どもの駆け引きの道具として使われた兵士たち。それを尊い犠牲として感謝する人間がこんな時代でもまだいるなんてな。


「お兄さん笑ってる。わたし何か変な事言った?」


「いや、そうじゃない。少し、嬉しくてな」


 ようやく人間として認められた。そんな気がしたからな。

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