第135話 そんな名前だったの!?
「まぁお兄さんが泳ぐのはまた今度にして、とりあえず川の水を誘導するための用水路を掘らないとね」
泳がないから。
さりげなく彼氏を毒殺しようとするんじゃない。
「今から掘るのか? 道具がないが」
「はい」
取り出したるは俺とおっさんの分のシャベル。
さすがネコ型ロボット。恐れ入った。
「さすがに俺ら二人だけはきつくないか? 街から応援呼んで来ようか?」
田中のおっさんがそう進言してくれた。絶対めんどくせーだけだろ。
まぁ気持ちは分かるが。
「そんな必要ないよ。助っ人ならいるから。おーい! デッパーくんたちー!」
その掛け声とともに、どこにいたのかワラワラと湧いてくる例の白い悪魔たち。
てかその名前何!? ここに来ての初出だわ、かなりダサいわ、微妙に危険なネーミングだわ。
もう何から突っ込んでいいか分かんねー。
「でもあいつらにこんな土木工事できんの?」
「多分大丈夫。お兄さんには負けるかもだけど、数だけはいるから」
ま、確かに。さっきからどんどん増えてってるしな。しかし、これだけ数がいるとやっぱこえーな。もう百は越えてるだろ。
「んじゃま。やりますか。えっと、デッパー君だっけ? お前らもキビキビ働けよ」
そう俺が声をかけると、白い悪魔の目が赤く光った。戦闘モード!?
【クッサクモードイコウ】【トランスフォームカンリョウ】【コウドウカイシ】
腕が平らになり、前かがみになる白い悪魔。
次の瞬間。
ズババババババ!!!
あっという間に幅十メートル、長さ五十メートルのプールが完了。
「あれ? お兄さんなら勝てると思ったのに」
勝てるか!




