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第134話 本当にしないよね?

「ついた! ここだよー」


 ワナビが指さすのは大河とまではいかないが、向こう岸まで十メートル以上はある割と大きな川。

 水源にしているくらいだから、清流のせせらぎを想像していたんだが、これなら人数が増えても十分な流量は確保できそうだ。


「結構きれいな水だな。これなら暑い時には泳げそうだ」


「泳いでみる? 流れが速いから冷たくて気持ちいいと思うよ」


 確かにワナビの言う通り、日本ではよくある流れの早い川。水底が見えるくらい綺麗だし、夏になったら泳ぎに来てみるか。


「一緒に泳ぐか?」

「わたしはいい」

「なんで」

「毒素いっぱいで死ぬから」


 じゃーなんで泳ぐように勧めた?


「お前は彼氏を殺す気なのか?」


「いや、お兄さんならいけるかもしれないと思って。知的好奇心?」


 なんで疑問形なんだ。

 好奇心は猫をも殺すって言うんだぞ。


「なんか、ワナビと恋人やってたらそのうち人体実験されるんじゃないかと思えてきた」


「そんなことしないよー。たまにちょっと電流流したりするくらいだよ。ほんのちょっとだけ」


「十分だよ!」


 まったく。


「お兄さーん!」


 川辺で話す俺たちの元へ駆け寄ってくる恵ちゃん。

 やっぱり子供はこういう時にははしゃいでるくらいじゃないとな。


「川に突き落としてもいいー?」


 メグータス、お前もか。

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