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第128話 心配ないよ?

 恵ちゃんが妹ポジに収まるという宣言をしてくれたおかげ(?)で、どうにかワナビの万力は緩められた。

 でも「からかう」ってもう宣言しちゃってるんだよなぁ。

 この後いったいどうなることやら。


「おう、ここだ。入ってくれ」


 田中家に到着したのでようやく恵ちゃんは手を離してくれた。手を洗うためにポリタンクの所に走っていく。

 ようやく落ち着いたと思ったが、ワナビは俺の手をきつく握ったまま離そうとしない。


「どうしたんだ? 手をつないだままだと動きにくいだろ」


 ワナビは何も言わないけれど、なんだか寂しそうな顔をしてるように見えるのは気のせいだろうか?


「……ホントに飽きない?」


 なんだ、そんなこと気にしてたのか。

 いつも理性的なのにヤキモチ焼きなワナビがこんなことを言いだすのは珍しいかもしれないな。


「心配しなくてもそんなことないよ。俺はずっとワナビと一緒に過ごすって決めてるんだから」


 じっと俺の目を見つめてくるので、俺は精いっぱいの誠意を込めて見つめ返す。


「あらあら、若いっていいわねぇ」


 俺たちのやり取りをぶった切ってきたのは田中のおっさんの奥さん。田中の奥さん?

 見た感じ、恰幅の良いおっとりした感じの人だ。


「ほんとごめんねぇ。うちの旦那と娘が悪ノリしちゃってたでしょ」


 意外と常識人なのかもしれないな。


「で、あんた達、どこまで進んだの?」


 前言撤回。

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