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第127話 勝ったか?

「恵ちゃん、なんでそんなこと知ってるの?」


「お父さんが教えてくれた」


 やっぱりコイツか。


「確かに理屈としては正しいよ。でもね、人間ってのは感情の生き物でもあるんだ。もし俺が誰彼構わず愛人にしてしまうような男で、たくさんの女の子に手を出すような奴だったら最低だと思わない?」

「浮気も甲斐性!」


 昔のおっさんか! 

 あーそう言えばおっさんの影響受けてるんだったわ。


「あのな、俺は一度に複数の女の子を好きになれるほど器用じゃないんだよ。恵ちゃんだってどうせなら大切にしてくれる人と結ばれた方がいいだろ?」


「むぅ~。それは確かにそうかも」


 よっし! これは俺の記念すべき初勝利なるか⁉


「じゃーお兄さんがワナビお姉ちゃんのこと、飽きるまで待ってるよ!」


 この子なんてこと言うの⁉

 っていだだだだ! ワナビさん、手が痛い!


「飽きるの?」

「飽きない! 飽きないからー!」


「「あはははは」」


 何父娘そろって馬鹿笑いしてやがる!

 元はといえばおめーらのせいだろうが!


「お兄さん、本当に愛されてるんだねぇ」


 そのニヤニヤした顔はやめなさいって。七歳……だよね?


「しょうがない。わたしにいい人が見つかるか、お兄さんが心変わりするまでは妹ポジでからかって遊ぶすることにするよ」


 小悪魔だ。小悪魔がここにいる。

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