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第124話 何怒ってんの?

「おー兄ちゃん! そんなとこで何打ちひしがれてんだ?」


 こ、この声は……。


「お父さーん!」


 そう恵ちゃんがお父さんと呼ぶ唯一の人物。


「てめ、田中のおっさん、こらぁ!」

「おぉ? なんだなんだ? 兄ちゃん何エキサイトしてんだ? そんなに激しいプレイしたのか?」

「ふざけんじゃねー!」


 なんだこいつ。

 自分の娘にあれだけいろいろ吹き込んでおいてなんでこんなに平然としてやがるんだ。


「おめーは何考えて幼気な娘さんに余計な知識植えこんでやがるんだよ!」


「んぁ?」


 何きょとんとしてやがる!


「なんだ、恵。お前やたら質問してきたあのネタ、もう使ったのか?」


 は? 質問?


「いやーなんだかよ。兄ちゃんに恋人できたって聞いた途端、どうやったら困らせることが出来るかって熱心に聞いてきたからな。俺もそれはおもしれーなと思っていろいろ話したんだよ。まさか本当にやるとはなー! あははは」


 笑い事じゃねーよ!

 てか恵ちゃん⁉


「あ、たかしくーん! 一緒に遊ぼー!」


 たかしくんなんてどこにもいねーよ!

 と突っ込む間もなく公園の遊具に走っていく恵ちゃん。彼女にはイマジナリーフレンドが見えてるんだな。


 ……んなわけねーよ。

 何思考放棄してんだ、俺。


「んふふ。してやられたね。お兄さん」


 俺から愛の告白を聞いたワナビはいたって上機嫌。


「なぁワナビ」

「なぁに?」


「埋めてくれない?」

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