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第123話 何を言わせたいんだ?

「お兄さん、愛されてるねぇ~」


 語尾を伸ばしてるのが怖いよ、ワナビさん!


「いやまぁ、幼い頃の恋ってのは憧れだったりとか、勘違いが多いから……」

「勘違いじゃないよ! それにお兄さんに憧れる要素ないし!」


 じゃーなんで好きなんだよ!

 地味にダブルパンチで堪えるわ!

 ほら、またワナビさんの表情が険しくなってるし……。


「どうやらガチ恋のようですよ? どうですか、お兄さん?」

「……」


 もうどうしていいのか分かんねー。

 でも俺の中にはただ一つの真実がある。それは何を言われても決して譲れねー。

 だけど……。


「どうしたの? 何も言わないと分からないよ?」


 ワナビさん、それ以上追い込まんでください。


「お……は……、……から」

「んー?」


 もごもご言ってたら顔を覗き込まれてしまった。

 ここは逃げていても仕方ない。俺も男だ。決める時は決める!


「俺が好きなのはワナビだけだから!」


 もう自分でも分かる。俺の顔はこれ以上ないくらいに真っ赤だ。


「んふふ~」


 もう恥ずかしさでふさぎ込みたいが、嬉しそうな表情に変化したワナビが目の前にいてそれを許してくれない。


「その言葉を聞きたかったんだよ!」

「あらあら、お熱いですね~」


 これだから女って生き物は……。結局最初からグルだったんだろ。


 もう、殺してくれ!

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