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第120話 それ言っちゃう?

「お兄さん? なんで黙るの?」

「……いや、何でもないです」


 さすがに大人の色気は無理があるが、そんなの口が裂けても言えるわけがねー。


「ま、まぁ、ワナビはどっちかというと美人系というより可愛い系だけどな」


 ナイス俺! ここは無難に乗り切ったぞ!


「可愛いなんて照れるなぁ! 可愛くて大人っぽいなんて、私ってば隙がないじゃん」


 なんというポジティブシンキング。

 あくまで大人の色気は譲る気がないんだな。


「えーでもお姉さんチンチクリンで大人っぽくなんてないよ?」


 恵ちゃん! あぁ、子供の純真さってのは時に残酷なものなんだなぁ……。

 おそるおそるワナビの方を見ると、案の定俯いてプルプルしてる。チワワみてーだ。


「こんな小さな子に……チンチクリン……」


 思ったよりダメージを受けてるみたいだが、そんなに自分のことを大人っぽいと思ってたのか?

 それはそれで自己認識がどうなってるのか心配ではあるが。


「ま、まぁね。恵ちゃんのようなお子ちゃまには本当の大人の色気ってのはまだ分からないよね!」

「むっ」


 なんか火花が散ってるような気がするのは気のせいか?


「メグだって立派なレディーだよ! 色気くらいあるもん!」

「そんなぺったんこのどこに~?」


 こらこらやめなさい。七歳児を煽るんじゃない。


「だってお兄さん、前はよく抱っこしてギューってしてくれたもん!」

「!!!」

 

 あぁ!!

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