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第117話 やっていけるのか?

「メグ、清純派だからアブノーマルな人はちょっと……」


 こらこら、本気で引くな。

 勝手に俺をそんなところにカテゴライズするんじゃない。


「いや、物の例えだからね? 本当に縛り付けたりしないから」


「え! そうなの⁉」


 なんでワナビが驚いてんだよ!

 本当に俺の首に縄付けるつもりだったのか?


「ずっとリードにつないで散歩しようかと」


 犬じゃねーか。もっとひどいわ。


「あははは。お姉ちゃんもお兄ちゃんの扱い方、すっかりマスターしてるみたいだね」


 何だその言い方。俺はポケ〇ンか。

 電気とか人か出せねーぞ。


「でしょ。お兄さんとはラブラブだからね」


 そう言って腕を絡めてくるワナビ。そうやってくっついてくるのは独占欲の表れか? 可愛いな。


「仲がいいのは良いことだよ」

 

 でもどうやら恵ちゃんはワナビのことを気に入ってくれたみたいだ。


 それは俺がひとつ懸念していた事でもある。

 この独特の価値観と知識を持つワナビが、果たして集団生活の中に馴染んでいくことができるのか。

 人を集めてきたのはいいけど、市長であるワナビが受け入れてもらえなかったら、この街にも未来はないから。


 だけど目の前で恵ちゃんと楽しそうに会話するワナビを見ていると、……ま、杞憂かもな。

 いかんな、俺はどうにも過保護みたいだ。


「お姉ちゃん面白いよね! 恋人が出来たのは初めて?」

「うん、初めてだよ。だから本でいろいろと勉強してる最中」

「へー、どんな本?」

「後で見せてあげるからうちにおいで!」


 おいこら、七歳児に何を見せるつもりだ。

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