104/140
第102話 重力異常?
「お、俺は……」
「うんうん!」
ヤメロ。そんなキラキラした眼で見ないでくれ。
そんなお宝を見つけたような表情で語る内容じゃねーだろ。
「その時の気分による……かな。あはは……」
なんかどっちに転んでも恥ずかしいから、中途半端なところに逃げてしまった。俺のチキンヤロー。
そうだよ、日和ったんだよ!
でも学はそんな俺の羞恥心なんて軽く飛び越えてきた。
「そうか。お兄さんはどんなことでも楽しめるんだね! さすが守備範囲が広い!」
感心したように言ってるけど、それ悪口だぞ?
それだけ聞いたらとんだ変態ヤローじゃねーか。
「でも私の好みはお兄さんにされる方がいいかなぁ」
「……ぶほぉ!」
いかんいかん! つい想像してしまったぞ!
あんまり具体例を挙げて説明するのは後々自分にダメージが返ってくるかもしれん。これはもう少しオブラートに包んで説明する必要があるな。
「そういうのは『性癖』っていうんだけどな。それを他人に知られるのは恥ずかしい事なんだぞ?」
「うん。お兄さん以外にはわたしもこんなこと言わないよ! でもお互いに好みを知ることって大切なんだよね?」
はい、その通りです。
これまで積み重ねたブロックが全部俺に向かって倒れてくる……。
そろそろ次に進まないと。




