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第101話 どっちが好み?
「ただ服を脱ぐっていうだけの行動が随分奥深いんだね」
何やら真剣に考え込んでいるが、言わんとすることは分からんでもない。
細かい所にまで気を回す必要があるという点では、人間とは存外面倒くさいものだ。
「そうだな。もっと言えば自分で脱ぐ方がいいのか、脱がす方がいいのかでも好みが分かれるし、こういう行為に関しては本当に人それぞれって感じだ。だから理屈で覚えるよりも、相手に喜んでもらいたいっていう『感情』の方が大切だと思うぞ。そうすれば相手の好みを把握するためにもっといろんなことを知りたいと思うだろ?」
「おぉぉ……」
眼をキラキラさせて感心した様子の学。
なかなかに核心をついたことを言ったとは自分でも思うが、そこまで反応されると恥ずかしくなってくる。とんでもない本の画像を前に俺はいったい何を語ってるんだ。でも学は素直に受け止めているようだ。
「私も同じだよ! お兄さんに喜んで欲しいってすっごく思うから、いろんな勉強をしたいと思うんだもん。そうだね、まずはお兄さんの好きな物を知る方が先決だよね」
どうやら俺が伝えたかったことを正確に理解してくれたみたいだ。
恥ずかしい思いをした甲斐はあった、かな。
「で、お兄さんは脱ぐのと脱がすの、どっちが好きなの?」
理解が進むほど俺が追い詰められていってるんだがな。




