第九十六話「EX:第一部での設定資料とか(第一部ネタバレあり)」
【ご挨拶】
スペル・エラーをここまで読んでいただきありがとうございます。
第一部も無事に完結したということで、ここで色々情報を整理しました。
第二部を読む際に、「あれ?」となった時にでも読んでください。
あ、矛盾とかあったら、こっそり教えてね(厚かましい)。
※かなり長いので、気になるところだけつまんで読んでください。
—
★キャラクター紹介★
■ 工房メンバー・主要人物
▼ 木村樹莉 / キムラ・ジュディ
【概要】
エルナ・クロイツに召喚された異世界転移者。
その正体は、異世界の情報・木村樹莉の記憶を元に作り出されたコピー。
魔術属性は電撃。
【外見】
召喚後は十六歳前後の外見(第一部後半では十八歳前後)。黒髪。右腕は義手、両足は強化脚に換装済み。
まぁ、そこら辺に現代で歩いている、ルックスのいい感じのサラリーマンなイメージ。
【性格】
現代の三十二歳サラリーマンの精神を持つ。社交的で人当たりが良く、誰に対しても自然に気遣いができる。本気で怒ることは少ないが、『線を超えた』相手の時は迷わない。自分の感情には不器用で、いちいち悩んで、挫けて、進む。そんな性格。
現代では、ハイスペックの冷笑系男子。何事にも熱がない。そんな彼が明里と出会い人間性を獲得する。物語序盤では、その人間性を手放さないように『普通ならこうするべき』という行動がチラつく。
【コメント】
正直、書きにくくて面倒なキャラです。
なんで主人公にしたんだって、後々後悔しています。
全然強くならないし、いちいち悩むし、敵にすら共感するし。
でも、彼のいいところは人を人として見るところです。敵だからとか、役職とかそういう枠で判断しない。
普通でいようとし続けた、かなり変な男って感じでしょうか。
人と生きるのが上手くて、壊れても、人を好きでいようとするところ。それが彼にとっての、俗にいうチートでしょうかね。
彼のおかげで、スペル・エラーらしさがあるのかもと思ってます。
▼ エルナ・クロイツ(死亡・ノヴァ編)
【概要】
世界で畏怖される魔法使い。死んだアルトを復活させるためジュディを召喚した張本人。
魔術属性は四大元素すべて。魔術式を使えば、だいたい何でもある程度できる。
氷魔術が十八番。
【外見】
セミロングヘアの銀髪。この世界では珍しくストーンウェアを使っていない。
杖を持ち歩いており、魔法使いらしい見た目。
スレンダーな体型で、大人っぽさと幼さが同居している。そんなイメージ。二十歳くらい。
【性格】
天邪鬼だが根は優しい。好きなものを「好き」と言えない。嫉妬深いが絶対に認めない。朝が弱く、車酔いする。本と酢ラーメンが好き。よくも悪くも責任感が強く、自分を大切にしてくれた人に対してはとことん守ろうとする気質がある。
【コメント】
最初に作ったキャラだった気がします。
ちょっと一言で言うのが難しいんですが、強く見せるのが上手い、寂しがりやな子でしょうか。
頭が良くて、魔法使いとして優秀で、口も強い。でも根っこはかなり不器用。
好きなものを好きと言うのが下手で、甘えるのも下手で、寂しいと言えない。
そんな矛盾だらけの人です。でも、一番人っぽい気もしてます。
ただの悲劇のヒロインにはしたくなくて、ジュディという存在を作り、彼を彼として初めて愛した人として今後も物語の中心にいると思います。
▼ カイラ・ドゥーナ
【概要】
転送装置開発の第一人者。元イグニス所属。カリド編後に辞める、というか逃亡。魔法大戦で家族を失い、ライアスに拾われた紛争孤児。
魔術属性は水(本編で出てないけど笑)。
【外見】
金髪で小柄。胸が大きめ。二十歳くらい。
【性格】
人懐っこく、感情表現が豊か。急に抱きついたり、距離を詰めてくる。根は真剣で、自分の理想に向かって諦めない強さがある。転送装置開発の第一人者で、研究については誰よりも本気。
【コメント】
最初は、どんなキャラでいくか迷走してましたが、いいキャラクターになりましたね。
彼女がいると空気が美味い。太陽の子RXって感じ。
ふわふわしているように見えて芯が一番折れない子ですね。
彼女にこの物語自体もかなり支えられていたと思います。
人の幸福を願い、自分の幸福を願い、ブレずに進む。
ジュディにとっては、未来を見せてくれる子。そんなイメージです。
▼ サヤ・ウインドウ
【概要】
クロウの妹。これといった特徴のない、この世界で生きる比較的普通の子。
ただ、クロウの支援もあって金持ちしか通えない『アルカナ・アカデミー』の卒業生でもある。
実はめっちゃエリートコースだったのに傭兵やってる。なぜ。
魔術属性は風。
【外見】
黒髪ロングのクール&ビューティ。棒付きキャンディを常に咥えている。
大人びて見えるが、実は作中ではかなり若い。作中:十六歳→十八歳。
【性格】
クールで辛辣。感情を素直に出さないが、行動で示す。不器用な優しさの持ち主。言葉より先に体が動くタイプ。若さ故に自分の感情を断定できない。でも大切にする。
【コメント】
最初はクール系でいこうとしてたんです。
結果、口が悪い妹系ヤンキーになりました。
後半は特に、ただのヤンキーになりました。
でも、自分の感情との向き合い方が一番上手な子だと思ってます。
ジュディに対しては、「ボンクラ」って言うし、殴るし、睨む。
でも本当に大事な場面では、逃げないで真っ直ぐに支える。
カイラが未来を見せる子なら、サヤは今に引き戻してくれる子って感じでしょうか。
■ 仲間・協力者
▼ ガレス・ムバラ
【概要】
情報屋。ジュディと元の世界の情報を売買する取引から関係が始まった。
情報屋とは別に仕事の斡旋なども行っている。人脈が広い。
【外見】
四十代の黒人男性。用心深い雰囲気。葉巻を手放さない。自分の居場所を教えない。
【性格】
感情を表に出さない。言葉は少ないが、節目には必ず言葉を置く。約束は守る。
でも、ジュディに対してはたまに感情が出る。
【コメント】
渋い男ですが、意外と優しい人物。
裏社会の住人なので、結構冷たい人物のはずなんですが、ジュディ視点だとそう見えないですね。
一応理由があって、ジュディのことを結構気に入っているから。
彼の仕事相手は基本クソ野郎が多いのに、ジュディは『一応ちゃんとしてる』ので……。
▼ ザイン・ヴァルト
【概要】
MANAの役員。カイン・ヴァルトの兄弟。
アルカナに家族を奪われた過去を持つ。クロウを射殺した人物でもある。
魔術属性は土。
【外見】
長身。煙草を手放さない。飄々とした雰囲気。
【性格】
辛辣で、何を考えているか読みにくい。でも本気の時は別人のように鋭くなる。
察する力が強く、冷徹な仕事人という感じ。
【コメント】
最初とだいぶキャラが変わりましたね。
結構、宿敵的な感じで出てきたんですが、今ではすっかりヤニカスの大黒柱。
▼ ジャス・サイン
【概要】
カルディア政府の役人。フィーレ編から合流。
アルカナへの介入は現状不可能だが、個人として怒っている。
魔術属性は火。
【外見】
短い黒髪。常に背筋が伸びている。煙草を吸う。ウイスキー派。
【性格】
真面目で義理堅い。無駄なことを言わない。
しかし、信頼した相手にはさらっと核心をついた言葉をかけることがある。
【コメント】
正義に生きる人って感じで登場させました。
ただ、正義一辺倒ってわけでもなくて、融通も効く。そんな男です。
最近は人間らしさもあって、ちょっと気に入っているキャラでもあります。
▼ カイン・ヴァルト
【概要】
MANA社長。ザイン・ヴァルトの兄弟。
アルカナに妻と息子を奪われた被害者。
ジュディを二年間、ある意味待ち続けていた(待てずに拉致しようともしてました)。
【外見】
四十代。厳格で清潔感のある高級スーツ。眼鏡。
【性格】
冷静で判断が速い。言葉で埋めようとしない。
守るべきもののために「巨悪になる」しかないと思っていたが、ジュディに考えを変えられた。
立場があるので、喜と楽以外の感情をあまり出さない。
【コメント】
あまり彼について物語内で書くタイミングがありませんでしたが、結構大変な目に遭ってます。
そんなカインにとって、ジュディとの出会いは、かなり大きかったはずです。
平和のために、巨悪になる。一見すると矛盾しているようにも思えますが、この世界だと、まぁ仕方がないです。マジで。
▼ ヴィン
【概要】
情報収集・ハッキングのスペシャリスト。サヤを傭兵の仕事に誘った張本人。
【外見】
アフロヘアの黒人男性。体格は華奢だが陽気で明るい。
【性格】
どんな場でも空気を和ませる。明るくて人懐っこい。実力は本物。
【コメント】
カリド編の立役者の一人。
本当はもっと登場させたかった。
アルカナ突入時にやけに彼女を欲しがっていたのは、なんででしょうか。
僕にも分かりません。
▼ バッツ
【概要】
サヤの仕事仲間の傭兵。
ジュディに三日間の戦闘訓練を施した人物。チームのリーダー格。
魔術属性は火。
【外見】
背が高くて肩幅が広い。兄貴分という言葉が真っ先に浮かぶ顔。
右腕はガトリング砲、左腕は大きめの徹甲キャノンに展開できるストーンウェア。物騒。
【性格】
大雑把で豪快、ザ・兄貴分って感じ。笑うと声が大きい。
でも目が利いていて、人の本質をすぐに見抜く。
「ジュディ、お前センスいいな!」くらいはさらっと言えるタイプ。
【コメント】
実はバッツがいなかったら、ジュディはもっと弱いままでした。
ある意味、陰の功労者です。
彼に育てられなかったらジュディは多分ノヴァ編で死んでいたでしょう。
そう考えるとよくやったなお前。マジで。
▼ ゼナ
【概要】
バッツと組んで動く女性傭兵。
フィーレ編でサヤの仕事仲間として登場。
魔術属性は土。
【外見】
髪が短い。目つきが鋭いが嫌な感じはしない。
バッツと対をなす姉御肌。
【性格】
直球タイプで、話が速い。
バッツとのコンビが長く、息が合っている。
【コメント】
ちょいちょい出てたのに、あんまり喋らせる機会がありませんでした……。
今後も出てくるのでシクヨロ。
▼ グレイ
【概要】
ストーンウェア専門店の店主。ジュディの義手換装・強化脚の換装・メンテを担当。
【外見】
普段はボサボサ髪・眼鏡・くたびれた白衣でおどおどしている。
眼鏡を外すと別人のように鋭くなる。
【性格】
普段は頼りなさそうに見えるが、腕は一流。
余計なことは言わないが、ジュディには時折釘を刺す。
【コメント】
眼鏡外すと別人になるやつです。
古典的なキャラ設定ですが、こんな王道もいいでしょ?
実は眼鏡外すとめっちゃモテます。アイドルとかやればそこそこ人気出るでしょうね。
眼鏡外せばいいのに。
■ 章ごとの主要人物
▼ リア・ベルン(ヴェーラ編)
【概要】
ヴェーラ編でジュディとエルナに救われた少女。体内に爆弾を仕込まれていた。
【外見】
六歳(第一部終了時点で八歳)。小柄。くまかっちゃんが好き。
目元がダンに似ている。
【性格】
第一章では、覚悟が決まっているからか口数が少ない。
根は純粋で明るい。後半ジュディを「お兄ちゃん」と呼ぶ。
ガチ元気っ子ですが、これから思春期に入ります。
性格がネジ曲がる可能性もあります。
【コメント】
最初に登場した、この世界でジュディが守りたいと思った対象ですね。
この世界の残酷さとジュディの倫理観を激突させた要因にもなりました。
ひどいことして、ごめんね。
彼女の選択で母親を選んだのは、母親を助けてあげたいという強い思いがあったからです。
健気。
▼ アイラ・ベルン(ヴェーラ編)
【概要】
リアの母。絶望の底から立ち上がった。
【外見】
穏やかな印象。
【性格】
第一章登場時では、世界に搾取されすぎて壊れていた。
根は天然で、少し抜けている性格。
【コメント】
この小説で初めて『山場』だな~と思って書いたのがこのアイラの視点でした。
彼女をもっとクソな親にすることもできたのですが、できませんでした。
いや、したくなかったが正しいかも。
▼ ダン・ベルン(ヴェーラ編)
【概要】
リアの父。
元アルカナ所属。のちにバイオストーンへ正式入社。
【外見】
穏やかな印象。目元が優しい。
【性格】
仕事一辺倒な人間。
ただ、仕事のために家族を犠牲にするというよりは、家族のために仕事に没頭するタイプ。
家族への愛はガチ本物。
ジュディに対して、めちゃくちゃ感謝していると共に、リアを取られないか警戒している。
【コメント】
いいお父さんなんです。
一番に娘のことを思っていたからこそ、母親の元に行きたいという娘の意見を尊重しました。
ちなみに、アイラとリアが再び一緒に住むことを選択した際は、裏で二人の護衛をこっそり雇っていました。できる男です。
▼ クロウ・ウインドウ(死亡・カリド編)
【概要】
サヤの兄。カイラのチームの戦闘要員。
ジュディに戦闘ノウハウを教えた。ザインに射殺された。
【外見】
無口でクール。煙草を吸う。
【性格】
言葉数は少なく、行動で示す。
人の好き嫌いがはっきりと分かれており、ジュディのことはかなり好きな側。
仕事終わりに連絡先を交換しようとしていたくらいには。
【コメント】
この小説で、初めて書いた主要人物の死でした。
クロウの死に方は、あそこ、あの場所で良かったのかと今でも悩んでいます。
でも、死は唐突で、言葉もなくて、そんなリアルな感じを出したかったのです。
ジュディにとってこの世界で初めての「理不尽な喪失」です。
彼の存在は、今でもジュディに大きな影響を与えていますね。
勝手に親友と呼ばれて、彼はどう思っているんでしょうか。
▼ ライアス(死亡・カリド編)
【概要】
カイラの育ての親。
第二次魔術大戦でアッシュ・タウンの家族を失い、その後焼け野原でカイラを拾った。
カリド編の黒幕的存在。
【外見】
スーツを着た男。
どこか、くたびれた印象で気だるそう。
ただ、目には力がある。そんな男。
【性格】
自分なりの正義のために、多くを奪ってきたという自覚がある。
カイラへの愛情は本物だが、手段を選ばない側面があった。
最後は何も奪わずに逝こうとした。
【コメント】
一言で言うなら、正義の通し方を知らなかった男でしょうか。
彼の理想は本物でしたが、やり方が本当に良くなかった。
それを彼本人も自覚していて、かなり擦れてましたね。
でも、カイラへの愛情はかなり深い。
カイラがあれだけ真っ直ぐな性格になったのも、彼の影響が大きいのでしょう。
人を見る目は、あったんでしょうね。
出会って間もないジュディに理想を託します。
重たくてジュディ折れそうでしたが。
▼ ミカ(死亡・フィーレ編)
【概要】
フィーレ編で出会った少女。
正体は、セラムの死んだ恋人『ミカ』の情報を元に、魔石によって作られた人造人間。
魔石を定期的に摂取しないと死んでしまうが、摂取すればするほど異型へと近づいていく。
どちらにしろ長くない命を持つ少女。
【外見】
赤毛の短髪で明るい印象。
【性格】
よく笑い、よく怒り、よく寝て、よく喋る。
元気を三倍に濃縮したような子。
でも心の奥には、消えることへの覚悟もあった。
基本は人見知りで敬語で話す。
ただし、セラムには好きなのでタメ口。
【コメント】
この子は結構、キャラの設定に迷った子でした。
最初は元気っ子にしすぎて、ただのうざい近所のガキみたいになりました。
そこから、何度も修正して今の形のキャラに落ち着いたように思います。
一番書き直した子かも。
しかも、設定もキッツイ。勘弁してほしかった。
▼ セラム(死亡・フィーレ編)
【概要】
フィーレの図書館員。
正体は、生活工房所属の元研究員。
ミカへ元恋人『ミカ』の記憶を移植させるために、図書館員を監禁して成り代わる。
【外見】
二十歳前後。
髪が短くて、目が静か。
落ち着いた色のシャツに、長いコートを羽織っている。
【性格】
観察眼が鋭く、非常に頭がいい。
物腰が柔らかいが、多くを語らない。
元々は、研究一辺倒で人との関わりが苦手な性格。
元恋人『ミカ』との出会いをキッカケに、性格も丸くなり人との関わりに苦手意識を持つこともなくなった。
【コメント】
エルナの写し鏡として作ったキャラクターでした。
失った苦しみに耐えられず、自分の望みのために人の人生を捻じ曲げようとした人。
だからこそ、彼へのジュディの言葉がエルナにも深く刺さる結果になりましたね。
でも、今のミカからも愛されていた。
その愛を見ようとせず、過去だけを見てしまったことが、彼の罪だと思います。
悪い人じゃないんだけどね……。
▼ ヴェルト・クロイツ(パフパラ編)
【概要】
エルナの父。フィーレのクロイツ家当主。
エルナに冷たく接していたが、それは立場上仕方がなく。
本当はかなりの親バカ。
【外見】
年齢は五十代前後。
落ち着いた服装で、背筋が伸びている。
整った白髪。静かな目。感情を隠すのが上手い。
【性格】
かなり厳格な性格だが、威圧感はない。
普段は出さないが実は完全な娘バカ。
酒が入ると崩れる。
【コメント】
初登場は「フィーレ編」でしたね。
この頃から、親バカ設定は決まっていたので、どの程度出すか悩みました。
でも、ここでは我慢しました。
娘のことが本当に大好きな親です。
でも、失ってもジュディを恨まない。
かなりできた人間です。
▼ ルイ・ベック(死亡・パフパラ編)
【概要】
ストーンウェア技工士見習い。
家族をパフパラで失った青年。
ネルに誘導され、自ら感染型薬を投与した。
【外見】
二十歳前後。
髪は短く、体つきは筋肉質。
目がどことなく虚ろで、体格の割に覇気がない。
【性格】
家族への愛と、世界への絶望を同時に抱えていた。
ジュディと「もっと一緒にいたかった」という喪失で共鳴した。
【コメント】
ルイはパフパラ編時点でのジュディの写し鏡としてキャラクターを設計しました。
家族を奪った世界が嫌い、自分も楽になりたい。
ある意味、エルナを失ったジュディの取る選択の一つでしたね。
ルイの存在を見たことで、ジュディも選択を決断した。
壊れることを選んだ彼が、最後だけは少しだけ楽になれたなら、それでよかったと思っています。
■ アルカナ
▼ ゼノ・アルカナ(社長)
【概要】
アルカナの創業者にして現社長。百三十歳超。アルカナのエネルギー事業の設計者。
【外見】
老齢だが威圧感がある。
社長室に和風の室内庭園を持つ。
日本文化が好き。
【性格】
人類全体の幸福を望む人間。
ただ、そこに「人一人」は映っていない。
【コメント】
現時点では、あまり多くは言えないです。ごめんなさい。
ただ、ジュディと接したことで彼にも何か変化はあるみたいですね。
▼ エルド・ヴィオ
【概要】
アルカナ都市開発責任者。ゼノの息子。
【外見】
厳格な雰囲気。ゼノの若い頃にそっくり。
【性格】
父の思想と、その問題点を理解している。
それを彼なりに変えようと足掻いている。
「父の行く道の先に、人一人の幸せはない。そう断言できる。」
【コメント】
ここも、まだ多くは語れません。
ただ、エルドの立場はしんどいです。
▼ デス・トゥルエレ(死亡・異世界転移編)
【概要】
ゼノの護衛。
第二次魔術大戦を終結させた三人の英雄の一人。
アルトもエルナも手にかけた人物。
第一部のラスボス。
【外見】
全身がストーンウェアで構成されている。
それゆえに、異様な存在感がある。
【性格】
戦闘が大好き。
戦士としての自分に誇りを持っている。
それ故に、多くの戦いを経験できるゼノに仕えていた。
【コメント】
分かりやすく、最強の敵って感じで作りました。
本来なら、ジュディが復讐として成し遂げる相手のはずなんですが……。
ジュディが人を見る性格のせいで気持ちよく勝ってくれませんでした。
なんでだよ。お前。
▼ ネル・クライス
【概要】
アルカナ記述研究部門責任者。
コピー召喚と魔石化技術の立案に関わる人物。
パフパラ編では「リオ・サーン」名義で変装してジュディに接触していた。
【外見】
腰まで長いボサボサ髪、眼鏡、そばかす、気だるげな雰囲気。
小柄で白衣を羽織っている。落ち着きがない。
【性格】
分かりやすくマッドサイエンティスト。
悪意というより好奇心で動く。人間が大好き。
頭と観察力がずば抜けていいが故に、人に嫌われやすい。
そのせいで人と関係値を築いたことがなく、人との距離の取り方を知らない。
【コメント】
第一部では、最悪の性格で出てきました。
でも、なぜか嫌いになれないんですよね。
第二部でも出てきますのでお楽しみに。
▼ ゴード・ラムス
【概要】
アルカナ軍事開発部門責任者。元軍人。
【外見】
体格がいい。傷だらけ。
【性格】
大雑把で直接的。細かいことを気にしない。
【コメント】
脳筋枠です。
まだ、あんまりキャラ設定考えてません(正直)。
▼ フレム・ノア
【概要】
カルディア政府の責任者。ジャスが護衛を務める。
【外見】
気の弱そうな老人。
【性格】
意志が弱く、アルカナの意向に逆らえない。
【コメント】
かわいそうな人です。悪人でもない。
でも、彼がもっと物申すタイプなら、もうちょっとカルディア政府はマシになってたかも。
いや、無理か。
■ その他
▼ 木村明里(元の世界)
【概要】
ジュディの妻。
【外見】
まぁ、普通に可愛い人。
【性格】
失敗しても前を向く。感情を素直に出す。
目の前のことに全力で、その「熱」がジュディを人間にした。
【コメント】
ジュディという人間の原点ですね。
作中ではほぼ出てこないのに、ずっとジュディの中で出てきます。
ただ愛しているとか、そういうことではなく、ジュディが人として生きることができるようになったキッカケでもあります。
偉大。
▼ アルト・フェルン(死亡・過去)
【概要】
エルナの初恋相手。
エルナがジュディを召喚するキッカケとなった人物。
戦闘スタイルは、ある意味ジュディの完成形。
MANAとアルカナの紛争時、エルナを庇ってデスに殺される。
【外見】
ジュディと瓜二つ。
ただし、年齢は三十二歳前後。
【性格】
雑で最低だが優しい男。
人差し指と親指で摘む、独特の煙草の吸い方。
「俺は巨乳が好きだ。(マジ最低)」
【コメント】
見た目はジュディと瓜二つですが、全然性格は違います。
多くは言えませんが、第二部のキーパーソンになる予定です。
—
★世界観・用語集★
■ この世界の基本
魔術と機械が共存する「マジックパンク」世界。
電気・輸送・通信・医療のすべてが魔力の上に成り立っている。
行政は存在するが、資金も人材も企業が握っており、実質的には企業が各都市を支配している。
その頂点にアルカナがいる。
■ 用語
▼ 魔力
人間が体内に持つエネルギー。生まれつき誰もが持っている。
そのままでは制御が難しいため、ストーンウェアを介して使用するのが一般的。
▼ ストーンウェア
魔石を加工した体内埋め込みガジェット。魔力を外に出すための回路。
生活・労働・戦闘・医療、あらゆる分野で使われている。
摩耗するため定期的な買い替えが必要。
この世界では服を着るのと同じくらい当たり前のもの。
▼ 魔術
ストーンウェアや魔石を介して発動できる能力全般を指す言葉。
発動には必ず魔術式が必要となり、その魔術式をストーンウェアまたは魔石へと埋め込むことで発動が可能となる。
また、ストーンウェアや魔石を介さず、四大元素に基づく魔術であれば、一人につき一つだけ発動可能。
基本的には、火・水・土・風の属性のうちどれかが先天的に体に刻まれている。
ジュディの電撃はこの四大元素のどれにも含まれていない珍しいパターン。
※実は五大元素でジュディの属性は「空」に当たるものですが、ここでは割愛。
▼ 魔術師
ストーンウェアを使って魔力を扱う人間。この世界の大多数がこれにあたる。
▼ 魔法使い
ストーンウェアなしで魔術を扱える希少な存在。
その力は魔術師を大きく超えるが、社会からは畏怖・忌避されることが多い。エルナはこれにあたる。
また、魔術とは別に魔法の発動も可能(でも不安定)。
▼ 魔石
魔力を蓄積し、魔術式を刻むことで魔術に変換できる鉱石。
ストーンウェアの素材であり、エネルギー源でもある。
アルカナはこの生成方法を確立しており、独占している(第一部エピローグでMANAと契約を結んだため、厳密には独占ではなくなった)。
▼ 禁術
使用が禁じられている三つの術。
魔法の領域に足を踏み入れてしまうものとして世界的に制定された。
これらの関係する魔術を研究、使用するにはカルディア政府の承認が必要。
※ちなみに、カイラの転送装置も禁術にあたりますが、承認貰ってるのでお咎めなしです。
一、時間への干渉(過去・未来・因果など)
二、次元・世界のルールへの干渉(異世界転移・次元移動など)
三、命への干渉(蘇生・魂・記憶・人格の移植など)
▼ 魔力銃(グリム三十式など)
魔力変換式拳銃。
引き金を引くと内部の魔石が魔力を熱変換し、鉛玉を射出する。
色々種類がある。※けど本編で出せたのはグリム三十式のみ……
▼ EVAir
空を飛ぶ移動手段。この世界の主要な長距離交通機関。
▼ 脳内通信
ストーンウェアを介した通信手段。声を脳内に直接届ける。遠距離でも使用可能。
▼ パフパラ
非常に中毒性の高い麻薬。服用すると体が魔石化する。
派生品の「感染型薬」は、服用者の体から空気中にウイルスが拡散する。
▼ 通貨
F。
感覚値としては、一F=一円。(作者が面倒だから。)
▼ コピー召喚
アルカナのエネルギー事業の核心技術。
異世界の人間を「転移」させるのではなく、情報を読み取って複製体を生成する技術。
複製体は生成後、魔力が急激に増幅するため、その後魔石へと変換される。
ジュディはこの技術によって生まれた存在だった。
▼ クロイツ家の秘術
死の際、その者の記憶が宝石へと変換される。
一度だけ、一人に記憶を見せることができる。
エルナの死後、ジュディの右手に透明の宝石として現れた。
—
★組織・都市紹介★
■ 6都市と企業(企業の力が強い順)
▼ カルディア(アルカナ)
世界の中心都市。ネオンと高層建築が立ち並ぶ。各企業の本社・拠点が集中している。
【アルカナ】
魔石生成を独占する世界最大の企業。各都市の企業を間接的に操作することで、世界全体のバランスを支配している。その実態は、異世界の人間をコピーして魔石に変換することでエネルギーを供給するというものだった。
▼ ヴェーラ(バイオストーン)
農業・生命科学が発展した都市。人体と技術の融合に積極的な文化がある。
【バイオストーン】
生体とストーンウェアの融合技術に強い企業。
▼ カリド(イグニス)
砂漠の地下に広がる地下都市。職人と傭兵が集まる。暑く、うるさく、物騒。地下の方が地上より涼しい。金属音と機械油の匂い。空がない。
【イグニス】
武器・乗り物・魔力製品の加工技術に強い企業。
▼ ノヴァ(MANA)
雪山に囲まれた都市。移動が困難で独自の文化を持つ。長らく不可侵の都市とされてきた。
【MANA(Magic And Neural Architecture)】
魔術通信と転送技術の研究で知られる企業。守りが固く、研究特化型。
▼ フィーレ(生活工房)
エルナの故郷。森とスチームが混在する。巨大な木に魔力パイプが埋め込まれ、枝の上に鉄を敷いて街が広がっている。夜はイルミネーションのように木々が光る。坂が多く、静かで、空が近い。魔法使いへの畏怖が根強い土地柄。
【生活工房】
日常生活に関わる製品・サービスに特化した企業。世界魔法図書管理局を管轄する。
▼ アッシュ・タウン(アッシュガード)
第二次魔術大戦の主戦場となり、廃墟化した都市。現在は復興途中。ライアスの故郷。
【アッシュガード】
第二次魔術大戦終戦後、戦地にいる軍人により立ち上げられた組織。
厳密には企業ではなく、傭兵組織・自警団という意味合いが強い。
各企業より依頼を受け、傭兵の派遣や武器の提供を行い利益を得ている。
■ その他の組織
▼ カルディア政府
企業とは別の行政機関。実質的な権力は企業が握っており、影響力は限定的。ジャスが所属している。
▼ 世界魔法図書管理局
通称「図書館」。魔術に関する文献・記録を管理する機関。生活工房が管轄。
—
★第一部をざっくりいうと?★
エルナに召喚されたジュディは、元の世界に帰りたい。
でも、途中でエルナ死んじゃって、帰る術もなくなってぴえん。
仲間たちのおかげで立ち直って、宿敵アルカナに殴り込んでみた。
なんやかんや、アルカナに真実を教えてもらう。
ジュディは元世界から転移した本人ではなく、木村樹莉の記憶を持ってこの世界で生成された複製体だった。
元世界の木村樹莉は明里と娘と共に生きている。
ジュディ、すっごい落ち込む。
でも、この世界で出会った仲間を思い出して再び立ち上がる。ムン。
「俺は、キムラ・ジュディだ!」
とりあえず、工房に帰る。
ただいま!
設定資料集、お読みいただきありがとうございました!
第一部で登場した人物・用語・世界観をまとめました。
読み返す時の手引きになれば嬉しいです。
次回からエルナIFストーリーを挟み、その後に第二部へ続きます。
また読みに来てくれたら、嬉しいです。
よろしくお願いします!




