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ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
無謀で勇敢な者に一欠片の自由を
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デュエットはお嫌い?

 周りの建物を崩しながら倒れた討伐数三十七匹目の魂喰蟻の死骸の上で遠くで血魔法を巧みに扱い纏めて始末していたルウェーの元へ行く前に挑戦者のように安全地帯に送られる訳でもなく、消滅すらしない体は本当に魔力によって生まれたようであからさまに残る死骸をそのまま放っておくのはあれなので【宝物庫】に入れ込んでいるのだが…


 魔力を吸い込む魔物とあって短時間でも魔力密度の高い場所になっていた建物の一部分が魔石になりかけていたり周りの蟻同士が魔力を吸収し合って自らの体が魔石のようにキラキラと光っている個体もいる位驚く発見が多々あったが実際使うことが少ない魔力を何のために体に吸収するのか理由は分からないが活用できそうだから回収だけはさせて貰う。


 一通り周りにいた魂喰蟻を回収し終えて建物を破壊しながらこちらに引き連れているルウェーを見ながら〔秘華の炎導〕に保管しておいた魔力という名の炎を焚き付けて変光星の思うがままに振り切って噛みつこうとしていた首に勢い良く変光星を押し込み突発的な熱に耐えられず破裂するが控えていた後続が細長くも刺して殺す事に特化した肢が身体に振り落とされるがいつの間にか巻き付いていた竜が盾へと変化し防ぎ切るとそのまま建物の上へと移動させてくれた。


「心配いらなくてもこっちは対処できる」


「明らかに危なかったから助けたんだよ、ギリギリまで【淵明闘竜】を出していないみたいだったし」


「見えていないようにしているだけだ、いつも俺の首元にいる。それよりもこれだけ倒しているというのに全く減らないな…やっぱり巣のような物があるんじゃないのか?」


「確かに大元を潰せれば全て終わるのは共通してそうなんだが…」


 気のせいだと思いたいがさっきから何かが塔の方から異様な程の視線を向けられているように感じ取れる。魔力とは違う純粋な殺意のようにも感じられたがあの繭が破れるような動く素振りなんて一つも見せて来ないから賞金狩りと同様に他の場所から狙われていた?心配のし過ぎかもしれないがそんな慢心が何時しか首元に刃を突き付けて来るかもしれないからここは用心深くしておこう。


 『忠義』に簡易的な領域魔法を頼んでおいて周辺の確認を任せておいて刺すような視線をする存在を見つけるべく振り返った時に感じ取れた僅かな水魔法がとんでもない速さでこっちにまで飛んできていた、すかさず覆い被さるように、被害が広がるように、と殺意が盛りに盛られた【水球】に似た何かが破裂して飛び散った水飛沫がかかるギリギリの所をテトが生み出した死霊が庇う様にして造り上げられた壁に触れたであろう瞬間衝撃が加わったなのか理由が分からないが不意に爆発を起こしたのだ。


 直接的な被害無く済んだが変光星の生み出す超煌弾と似たような魔法を飛ばしてきたが連続して爆発しないだけまだマシか…などと頭の中で完結させつつ何処のどいつが狙った?魔法と言っていいのか分からない位不完全で中途半端な魔法で殺そうとするのはどんな理由があるんだ。本気出せば確実に殺せるぞっていう忠告的な物と捉えればいいのか?


『人間が放った魔法だとしても余りにもが魔法の構造が不完全すぎる、仮に武器を依り代に放とうと思っても誤作動として機能しないはずだ』


(今のが魂喰蟻だとしても無理がある話じゃないのか?)


『確かにこれほどの魔力を込めた攻撃を放とうとしても魔法に適さない魔力回路が耐え切れず破裂して死んでいるだろうから証明するには難しいのだが…』


 死霊は爆風を受け止めた後、ゆっくりと地面に溶け込んでいくのを見つつ語るようにして教えてくれたテトの考えを巡らせるとするのならまだ姿を現していない魂喰蟻の上位種か変異種のどちらかの可能性があるのだろうか、さっきの爆発からして変光星の超煌弾と同様の魔力の込め方だったし突きや叩き潰す、簡易的な身体強化と微量の魔力吸収しかしてこなかった魂喰蟻が隠し玉として使ってきた可能性が残っているかもしれないが魔法を全面的に使ってくる印象が無いからやっぱり上位種の線が一番有り得る。


「今の爆発は…?全く魔力を感じなかったが」


「自分もよく分かってないけど、これまで仕向けられた四軍までの奴等と全く異なっていてかなり危険だって事だけは把握済み」


「ひとまずはこの場から動くことが正解らしいな、さっきと同じように俺が先陣を切るからお前は背後から狙ってくる奴を出来る限り潰せ」


 考えは上手く纏まらないがこの場から素早く移動して連続して爆発を狙ってくるかもしれない。ルウェーが走り出し四方を守るように【淵明闘竜】を二匹傍に置いて警戒を高めながら駆けて行く後ろ姿を見ながら後に続いて進もうと動き出そうと試みたが足場と利用していた建物が崩れていき踏ん張りが利かずに体が落ちていく。走り出したルウェーと目が合うが変光星に魔力を込めて倒してから追いつくと伝えると足元から新たに【淵明闘竜】を呼び出してこちらに送り込んだ。


 土煙の中、頭を覗かせた魂喰蟻が下顎を突き出して噛み千切ろうとしてきたが変光星の熱に耐えることは出来ずに溶けるがそれでも執着して噛もうと飛び込んでくる姿を見ながら変光星を頭に差し込んで【起爆】をしてトドメを刺して動かなくなったのを見ていざ、ルウェーの元へ戻らなければと思ったが先程の【淵明闘竜】が体に巻き付いたと思ったら細長い胴体でどうやって引き出しているのか分からない力で体を容易に持ち上げてくれた。


 ありがとう、と屋根上を走りながら遠くに見えるルウェーに向かって足を動かしながら隣で泳ぐようにして付いてくる竜に感謝を伝えると「気にすんな」とでも言っているように首を振って返答してきた。物分かりがいいなぁ…何て思っていたりした時に前方で何件も建物がミシミシと音を立てて崩れていた、さっきもだが動きに無駄が無いというか統一性が突如として生まれ別種に生まれ変わったような気もした。


「大丈夫か?」


「さっき自爆した魂喰蟻には驚いたが、それよりもあの繭だ。あそこにいるこいつ等の上位種が支配をしている」


 急いでルウェーの元へ向かうと攻撃を守っていたのか血魔法を球体として全方位を完璧に防御する形になっていて近づくと魔法を解いて姿を現したが少し服装が変わっていた。今案で肌を出さないようにしているとも言ってたのだがその言葉を自分から反対するような装いに多少なりとも驚いたがそれよりも何の脈絡も無く魂喰蟻の事について喋り始めた事の方が衝撃的な事だったりするが…さっき何て言った?


『この時代の弱者でもその位は理解に至るか、妾の子らの目から見て盗み見て至った理由として血魔法を操る者の妖か…』


『さぁ、我が子らよ目の前の養分を喰らい献上せよ』


 ルウェーに言葉を掛けたがそれよりも塔から聞こえる魔力を伝って聞こえる声と言えるか分からないがあの真っ白の繭から発せられているのはハッキリしていた。だったら、ルウェーが言っていた支配はアイツなのは確定したが再度周りを囲むようにして集まった蟻達はカチンカチンと顎を叩きながら突っ込んでくる。


「ジェバル、この包囲網を抜けて最短距離で進む。出し惜しみはしないあの苛つく奴を引っ張り出すぞ」


 傷だらけの体が一瞬にして完治して塔へ進むために動くルウェーから大量の魔力を背中で感じながら振り翳されていた蟻の片手を吹き飛ばすのに十分な爆発として変光星から生み出した【超煌弾】を思いっ切り叩きつけて爆破して大勢が崩れていくのを確認しつつ他の蟻の体を利用して建物に上がるが飛び掛かるようにして突っ込んでくるが連続的に【起爆】を促しながら剣劇で攻撃を受け消し次から次へと不意打ちを狙ってくる姑息な蟻達の攻撃意図的にぶつけるように仕向ける。


 それでも捌ききれなかった蟻の攻撃は周辺を飛び回る【淵明闘竜】が完璧に守り切ってくれるから関係なく突っ込める、ルウェーの方も共に攻撃の勢いが強まったことで蟻達の猛威を搔い潜り巨大な蟻の足を叩き潰しながら無制限に生成される魔力(燃料)を全て変光星に流し込み【起爆】で着火し〔秘華の炎導(シフラップバンルート)〕に炎を自身の動力として還元させる。


 何度もやっている事だけあって慣れた事でもあるがここまで魔力の残量を気にしないで動けるのは本当に賢者の石の特権という物だが、質量で押し潰そうと試みるこの蟻を軽々と変光星で吹っ飛ばせるようになった所で状況が変わって来た。端的に言えば蟻が戦い方を変えたとも読み取ってもいい位のもので奴等…魔法を使い始めた。


 さっきまで魔力を魔法に変換させるのには全く適さない魔力回路だったというのにどういう訳か無理矢理構造を書き換えて魔力を生み出し魔法として放っているが当たれば致命傷は確実な物を飛ばし始めた。勝手が良すぎる!と叫びたくなったがそんな余裕をさせないようにと狙ってくる殴打による攻撃も段々学習しているのかとても性格の悪い戦い方をし始めた。


 誰かが欠損をして動けなくなったのなら他の誰かが一匹でも、二匹でも埋め合わせながら叩き潰せ!どこぞの戦国大名じゃないんだから変な知識をつけるな蟻野郎。お前も段々筋肉馬鹿と戦っているみたいになってくる、足元を掻っ攫うようにして横に薙いでくる攻撃を避けて即座に頭に変光星を差し込んで【起爆】して焼き斬ると【水球】と形が似ているようだが不完全な球体を飛ばしてくるが液体の色が水色じゃなくて黄色だったりと違ったりしてあからさまに毒と感じられるような魔法には少し大きめの【水球】で包み込むようにして取り込んで対処する。


 蟻の猛威を振り切り渦巻く血魔法が的確に蟻の頭を連続して穿ち魔法を放つ輩に関しては【淵明闘竜】が完璧に防ぎ切った後、空中を駆け息吹と似た何かを吐きつけて動きを鈍らせてそれをルウェーが完膚なきまでにトドメを刺していた。自分が近づいた事に気づいたルウェーはついてこいと手招きをして蟻を仕留めながら塔の繭に【血刃】を数発飛ばすが身体強化を施した蟻が身を挺して攻撃を防ぎ繭を守り切ると甲高い鳴き声を叫んで何処から湧いたのか分からないが大量の蟻が壁として現れ始めた。

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