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余次元住まいのハザマ様! part3 室生家の日常   作者: 山桃
― 御影 編 ―

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戸惑いの美麗さん

お正月が過ぎ、ハザマ様と沙藤(さとう)美麗(みれい)さんの仲が深まってきた頃のこと。

室生本家でアルバイト中の私のところに、沙藤さんがもじもじとした様子で相談にやって来た。


私はアイロンがけの手を止め、御影(みかげ)様に休憩を申し出て別室で話を聞こうとしたが、彼女はなかなか本題を切り出せないようだ。


そこへ御影様が様子を見に来ると、沙藤さんはびくっと肩を揺らし、


「だ、男性の前では話せないことなの……」

と顔を俯かせてしまった。


「あー、あれだろ? 夜、体をあちこち触ってくる『得体の知れない何か』が来るってやつ?」

図星を突かれた美麗さんは顔を真っ赤にして、こくこくと頷く。


「それ、ハザマだよ。な? 初音。お前も経験あるだろ?」

御影様にそう振られ、私はあっけらかんと答えた。


「それ、ハザマ様だから心配ないですよ〜」


それを聞いた沙藤さんは、驚きながら私を見た。

「室生さん、貴女もあんな事されてたの!?」


御影様は笑いながら、

「付き合ってるんなら、許してやれば? 健康な男子なら当たり前だろ、男は性欲の生き物なんだから。美麗さんに抵抗がなければ、いっそ婚前交渉しちゃえば夜這いも止むと思うぜ?」


美麗さんは視線を私たちから逸らしながら、

「そ、そうなの? ありがとう……考えてみる……」

と言い残し、慌てた様子で部屋から走り去ってしまった。


その微笑ましい後ろ姿を見送りながら、私はふと思いついたことを口にする。

「……避妊具、あげた方が良かったかも?」

思わずそう呟くと、御影様は

「ハザマの奴、外に出ないから買ってなさそうだな。結婚前に美麗さん、子どもできそうだ」と笑った。


そして、不意に私の方へ顔を向け、意味ありげな視線を落とす。


「……俺たちも、気をつけないとな」




  余次元住まいのハザマ様! ― 御影 編― <完>

   


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