↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余次元住まいのハザマ様! part3 室生家の日常   作者: 山桃
― 陸 編 ―

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/35

室生 陸 という男

一月の下旬。私の住んでいる地方では、黄色い蝋梅(ろうばい)の花が咲き、続いて万作(まんさく)の花が咲く。 春の訪れは黄色い花が知らせてくれる……私はそう思っている。

室生本家のお屋敷にはたくさんの木や花があるので、全く退屈しない。いつまでも見ていられるは…ず…なの...に……。


「あぁ、暇だな。ハザマでも来ねぇかな。来たら遊んでやるのに」


休暇中の御影(みかげ)様が、スケッチをしている私の横でぼやいていた。


すると、廊下をつかつかと歩く足音が近づき、襖の前でピタリと止まったかと思うと――


ぱあああぁぁぁぁああんっ!


勢いよく片方の襖が開け放たれた。 そこに立っていたのは、片手にMacBookを持ったハザマ様だった。彼は無表情のまま、静かに御影様へ問うた。


「御影、お前か? オカルト板(いた)に『結界師だけど質問ある?』というスレを立てた奴は」


「あぁ、俺だけど? なに、自分の立てた『霊能者だけど質問ある?』より勢い率が上だから文句言いに来たわけ?」


某匿名掲示板では、人気は投稿数で決められるわけではない。一定の時間にどれぐらい多くの投稿がなされるか――「勢い率」なるものが表示される。

勢い率の高さが、人気のバロメーターとされる。

どうやらハザマ様がスレ主であるスレッドよりも、御影様のスレッドの方が人気らしい。


「お前のスレに、陸(りく)らしき奴が降臨してるぞ」


「なにっ? 俺のスレに陸が!? やべえ、アイドルの座を奪われちゃうぜ!!」


私はこのやり取りを見て、(この屋敷の上位存在は、ちゃねらーしかいないのだろうか……)と呆れながら眺めていた。

匿名掲示板における「スレッド(スレ)」

特定の議題,語りたいテーマごとに見出しを作ることができる。

1つの話題に対してユーザー同士が会話をしていく仕組み。議題(スレッド)を立てた人のことをスレ主という。

この匿名掲示板を愛用する人の事を『ちゃねらー』と呼ぶ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。