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余次元住まいのハザマ様! part3 室生家の日常   作者: 山桃
― 御影 編 ―

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煌めきのゆくえ

室生 初音 : 地方の芸大生

沙藤 美麗 : 同じく芸大生


ハザマ様 =室生 透青 室生家の巫覡をしている。

中の人は月島 秀青で、彼は死んだ事になっている


御影(みかげ)様 = お役目様の内孫のうちの一人。

ハザマと同じく次のお役目候補で霊能力者。

室生本家での出来事。

積もる話があり、私たちの会話を誰にも聞かれたくなかったので、私と沙藤(さとう)さんは二人きりで夕食のテーブルを囲んでいた。


「……ありがとう。月島さんともう一度引き合わせてくれて」


「沙藤さん、良かったね。私も、秀青さんが生きているってことを貴女に知ってもらえて嬉しい」


「っもう! あなたって人は……。敵に塩を送るような真似して、後で後悔しても知らないわよ。月島さんは私がもらう!」


沙藤さんは少し顔を赤らめて強がったが、私にとって、ここからが本題だった。


「私も秀青さんが好きだけど……好きって気持ちだけでは、この本家ではやっていけないから。沙藤さんと秀青さんを引き合わせたら、あとは貴女たちの問題だと思ってる」


「そうね。恋愛と結婚はまた別よね」


「私は……恋の熱が冷めた時、残りの人生をこの本家でやっていけるとは到底思えない。家そのものと結婚できるような人でなければ。その点、沙藤さんならこの家でもやっていけると思ってる」


私の言葉に、沙藤さんはふっと笑みを浮かべた。

「…………どうかしら? まぁ、私の家も室生本家と似たようなものだしね。政略結婚なんて当たり前の世界で育った、政略結婚のサラブレッドだから。恋の熱が冷めても、案外淡々とやっていけるかも?」


「これからの秀青さんと過ごす日々が、楽しみだね」


これから二人は、どんな煌めきを見せてくれるのだろう。 それが他人の恋の行く末であっても、今の私には純粋に楽しみだった。

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