連載打ち切りのお知らせ
初めての方も、いつもお読み下さっている方も、ありがとうございます。
2026年5月21日(木)より連載開始しておりました拙作『王太子殿下(攻略対象)は、溺愛がウンザリなので、今度こそ本格ファンタジーを目指します!?』につきまして、他投稿者による剽窃被害を受けていることを2026年7月6日(月)に確認いたしましたので、同日のうちに貴運営にご通報の後、ただちに更新を停止いたしました。
1週間は様子見のために、静観しておりましたので、このように、皆さんにご連絡が遅れてしまったこと、大変、心苦しく感じておりました。
本作は、「第7回 集英社web小説大賞」コンテストに参加していたため、「7月いっぱいは、ここまで書こう」と決めていたゴールに向けて、ラストスパートに入ろうとしていた矢先の出来事だったのです。
ランクイン作品の中に、拙作の内容を剽窃したとおぼしき作品を発見いたしまして、まさか自分がこのような被害に遭うとは思いもよりませんでしたので、本当に愕然として、悔しくてやるせなくて、はらわたが煮えくり返るほどの怒りを覚えました。
しかも、該当作は、そのまま盗用したのではなく、いわゆる「ゆるパク」――つまりは、巧妙に、拙作の内容をつぎはぎし、設定ずらし(対象を変える、反対の設定にする、別個にあった設定を混ぜ合わせる等)をしていたので、一見わかりづらい表記になっていたのです。
そのため、7月8日(水)に、貴運営よりご回答いただき、「情報が少なすぎるので盗作に当たらない」との結果でございました。しかし、やはり、よくよく読み込んでみると明らかにそうだといえる箇所が複数あり、分かる人には分かる内容でございます。
そして、あちらの方が読者数もブクマ数も多いので、この手の声明文を出すのは、「自意識過剰だ」「言いがかりだ」「被害者を気取るな」「頭オカシイ」などと思われるかもしれない、その手の中傷もくるかもしれない、と大変悩みましたが、投稿は明らかに拙作の方が先です。
当方の更新停止により、該当作はまったく異なる展開に進んだようですが、一部が剽窃されたままであるのは変わりありません。また、これにより、もし、第三者への被害拡大などがあったりはしないだろうか、とも考えました。
そもそも、原作者が「無断二次利用 禁止」「無断転載 禁止」「AI学習 禁止」と表記して、固く禁じている作品を勝手に剽窃しようとする方が、まずルールを破っています。
それが、コンテスト参加作品ならば、なおのこと、原作者でさえデリケートに扱わねばならぬ作品を、敢えて標的としたなら、それは、もはや、愉快犯か私的テロ・妨害行為に等しく、人間としての倫理観を疑います。
いずれにしても、「たかがゆるパク」などと、軽く考えてもらっては困ります。
こちらは、日々、血がにじむ思いで、もがき苦しみながら懸命に制作しているのですから。
剽窃は、「他者のものを奪っている」時点で、断じて、パロディやオマージュとは違う。
なぜなら、後者は、オリジナルへのリスペクトがありますし、広く大衆に知られている作品であることを前提に、誰が聞いても「ああ、アレのことね」と、きちんと連想できる形にしつつ、それを独自の表現に進化させる。
思わず元ネタを知りたくなる仕様にいたします。
テンプレに乗っかる、というのも、また異なります。
テンプレとは、皆がよく知る共通認識を使って、或る種の一体感を創出・演出するものです。強いて言うなら、それで大喜利をする印象に近い。
すべての創作は模倣から始まる、の理論の元に開き直る方もいらっしゃるようですが、それは、もとより師弟のような関係で、双方の相互理解のもと、劣ったものが優れたものから良いところを取り入れ、研鑽する形のことを言っている。
しかしながら、オリジナルがわからない状態、むしろ伏せてわからなくする、敢えて「知られていない」ものを狙って「自分のもの」として「奪う」のは、ただの窃盗行為と変わりありません。
無名の他人のものを無断で引用することは、明確に次元が違う話なのです。
それは、人として恥ずべき行為なのだと自覚すべきです。
剽窃は、被害者の心をズタズタに傷つけ、最悪の場合、壊し、殺します。
数を力に、勝てば官軍、などと決して思わないで頂きたい。
正しい心を持った善良な人間なら、この意味をよく理解し、正しく判断できるはずですが。
ゆえに、今一度、申します。
ゆるパク、パクリ、剽窃、盗作は、程度の違いはあれど、本質はすべて同じ。
それは、明らかに、「いたずらに他者の尊厳を踏みにじり、著しく損ない、侵害し、その作品を土足で踏み荒らす」人道から大きく外れた行為であることに違いないといえるでしょう。
このような訳で、私も、1クリエイターとして、この被害を、許すまじき事だと判断し、黙って見過ごす訳にもいかない。ただ泣き寝入りをするよりは、「こういう事実があったのだ」と告発した方が良いと考えました。
といいますのも、本作品『王太子殿下(攻略対象)は、溺愛がウンザリなので、今度こそ本格ファンタジーを目指します!?』は、2024年12月下旬に着想し、その構想を練りに練り上げながら、執筆ならびに挿絵の作成に勤しむなど、ゆうに1年半以上かけて入念に準備をしてきた、私の渾身の一作でありました。
実のところ、この作品に関しましては、「小説家になろう」への投稿に先んじて、2025年、一度、自身で漫画用ネームを作成し、某出版社へ持ち込んだこともございました。
ネット小説には、ランキング不正や剽窃被害、AI作品の氾濫など、よろしくない噂をたくさん聞き及んでおりましたので、それを警戒したことが、「持ち込み」優先を選んだ結果と言いますか。
そうして、その時は、私の技術不足と、まったく無名の新人であったことで、箸にも棒にもかからない状態でしたけれども。
そこで、一度、諦めようかとも考えたのです。
ですが、実際にネットに上げて、「この作品は駄作でない」「伸びしろがあるんだ」との証明するためのチャレンジをしないまま引き下がるのは、敵前逃亡していることと同然だと悟りました。
せめて、この2ヶ月半の戦いを乗り切れるだけの十分な準備・ストックを揃えた上で、2026年、全力勝負をかけてからでなければ、たいそうなことも言えない。
私は、元々、ネット作家ではなく、出版社の新人賞などに応募していた、いわゆる作家志望でありました。その頃は、地の文も3人称神視点ばかりでしたから、今回のような、1人称地の文、さらには、ネット小説ならではの表現方法など、まったく慣れないことばかりで苦労をしたものです。
そのため、本来、縦書き原稿であったものを横書きに、さらには、読む側にストレス・フリーで、スッと小説世界に入っていける構成とは何ぞや? というのを、毎回、気にしながら、投稿前に何度も読み返しては修正し、自問自答した上で、一心不乱に校正・投稿作業を積み重ねてきました。
結局、この投稿でも、その話数の割に、最底辺といってもよいほど閲覧数がさして伸びなかったのは、やはり私の力不足だったのでしょうし、まだまだ未熟なのは、否めないかもしれません。
ただ、この投稿以来、50日間弱、毎日、身を削るようにして更新を頑張っていたことだけは紛れもない事実です。
予想外の悪意に見舞われて、完全に出鼻をくじかれてしまっただけに、まったくショックが大きく、悲しくて悲しくてやりきれません。
それでも、お読みくださった方々、ご反応くださった方々、ご評価くださった方々は、幾らかいらっしゃったので、それだけは本当に救いですし、大変ありがたいことだと思います。
ここまでこのつたない作品にお付き合いくださった読者の皆様、心より感謝御礼申し上げます。
しかして、ストーリーは、まだまだ序盤に近く、非常に中途半端なところで止まってしまいました。
それゆえ、これをもって完結とすべきかどうかも、また悩みましたけれども。
これは、「打ち切り」としか言いようがありませんし、不完全燃焼そのものといえます。
ですから、ひとまずは、連載作品として残しておこうと考えています。
いつか皆様に完成品をお見せできる日がくると良いのですが。
けれども、当面は、この「小説家になろう」サイト内にて公開することはございません。
こんな形で終わりを迎えてしまって、なんとも残念無念としか言い難く、続きを楽しみにしてくださっていた方々には、本当に申し訳ないとしか言いようがございません。
私は、1作家として、この作品の原作者として、自分のクリエイティビティと私の大切な作品を守るため、一旦、ここで筆を折ることにいたします。
今まで、ご愛読、本当にありがとうございました。
2026.07.13 戸埜前 遥宇 (拝)




