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楽しいがいっぱいだ



 ってことで、正攻法でいきましょう!



 「ねぇ、ロベルって身体の大きさ変えれたりする(コソコソ)」



 ぐぁう? ぐぁう



 できるっぽいな。さすが異世界、さすが聖獣。



 「じゃぁさ、小さくなったロベルでも、僕を乗せて飛べたりする?(コソコソ)」



 ぎゃう



 「よし、ならさ、小さくなって今きた道の方向に一旦飛んでから、建物の影を通ってここにもどってこよう」


 「そんな目で見るなよー。ロベルだって遊びたくて僕を連れてきたんだろ?

  ちょっとくらい付き合ってよ!」



 ぐぅあう、ぐぁががーぐぁ



 「イタズラじゃないよ、楽しいお遊びだよ!だからいいでしょ?ね?

  父上にバレた時は一緒に叱られるフリしてあげるからさー」



 ま、でもロベルがなんかしても、聖獣怒れる人なんていないでしょ。ケケケッ。

 こんないいチャンス逃してなるものか!



 「じゃぁ、僕が合図したら飛んでね!いっせーのーで!!」



 バサバサッ



 「ロベル様!?」「お待ちください」「あっちの方向だ」「追いつくんだ!」






 

 おぉー!小さなもふもふも良いですねぇ。このフィット感たまらない!



 「あ、もう騎士たちまいたね。ロベル、さっきのとこ行こう」








 「うわぁー!近くで見ると雰囲気もあっていいね!楽しいや」



 ぐるぅ



 「ごめんよロベル。君目立つもふもふだからさ、せめて僕が抱けるくらいになっててほしいんだ」


 「おや、そこのお坊ちゃん!お一つどうだい?」


 「わー!美味しそう。これ何?」


 「皮揚げだよ!うちは定食屋をやっていてね、そこで使った鳥料理の残りでやってるのさ」


 

 ゴクリ。絶対美味しいやつだ。日本でも人気だったあれだよな!

 ロベルも食べたいよね!?よだれでてんじゃん。



 あ、でも、今僕お小遣い持ってないや……。



 「あの、僕今お小遣い持ってきてなくて……」


 「あら、お坊ちゃんは公爵様のご子息さまでしょ?大丈夫、わかってるから(ウインク)」


 

 な、なんでばれてるのー!!!



 「さっきも騎士がたくさん巡回してたしね。それに、その子ロベル様だろ?」


 「知ってるの?」


 「えぇ、式典で公爵様がご挨拶されるときに、いつも隣にいらっしゃるからね」


 「大きさも違うのに?」


 「それは有名な話だからね!」



 そうだったのか。じゃぁ、さっきから感じるむず痒い視線はもしかして……。



 チラリ



 「「坊ちゃんいらっしゃーい」」



 おぅふ。バレバレですやん。さっきの騎士さんたちもすぐきちゃうじゃん!

 なら、急いで遊び尽くさなきゃ。



 「はいよ。これ、持っていきな!いつも公爵様のおかげであたしらは幸せだからね!

  お坊ちゃんもお父様みたいな良い公爵様になっておくれよ?」


 「はい!かならず」


 「お坊ちゃんこれも食ってきな」「これもうまいぞ」「この街の名物はおさえときな」



 楽しいね、ロベル!



 ぐぁん!!



 僕らは街の人たちの温かさに触れながら、顔を見合わせて笑い合った。

 次はどこ行こうかな?








 その頃、公爵邸ではーー


 「ジェムリー様。街の騎士から伝令が!」 


 「すぐ行きます」



 ……ロベル様と街に?街の者たちは大丈夫でしょうが、今は少々きな臭い奴らがいるというのに!



 「公爵様へすぐにご報告を!私は街に向かいます。」


 

 ハッ!!


 

 「ジェムリー。私もとも行きます」


 「シューベル騎士団長殿!これは心強い」


 「やんちゃなお坊ちゃまを迎えにいって差し上げましょう」


 「泣いてなければ良いのですが」


 「それは問題ないかと……」



 ロベル様がいるとは言え、坊ちゃま、どうかご無事で。






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