ネネコと堂島
38話 ネネコと堂島
「凄いことになったなぁ。こいつは面白いショーだ」
「面白いショーじゃないわよ。あなたの出した化け物のせいで町は大変な事に。見て、駅前の駐車場が燃えてるわ、被害は甚大よ」
私はすぐに五森とマンションに。
今、部屋の大窓から駅方面を見ている。そして、ドクターの診療所の方では、どうなってるだろう。隣の部屋の窓からでないと。向こうは見えない。
「僕のせいじゃないど、あいつが勝手にこっちに来て暴れてるだけだ。まあここはとりあえず守れたんだから」
「ええ、あなたの大事なマンションだからね」
「いやな言い方するなぁ。ここはネネコの城だから守ったんだ」
「それだけかしら、あなたのことだもの、こんなトコに建てたなんか理由があるんじゃないの」
「町長、ココにもゲートがあります」
「ゲート?」
「ゴモリ、よけいなことは……ネネコにはナニも関係ないことだ、この町にも……。しかし、あればスゴいなぁドクターらしい」
「あれって? なんか話、そらしてない」
「あの女の巨人。どうやったんだ? オードリーとかいう」
「マリリンよ。大女でしたけど、あんなに大きくはなかったわ。目立つんで外へは出さないように言っておいたんだけど……」
「ドクターは魔術からは手を引いたと言ってたんだが、まだ未練があったんだなぁ」
「ホントはどうだったのかしら」
「ネネコが頼んで巨人に?」
「違うわよ!」
「あの女が怪物倒せば、ここは世界的にも希な場所として有名になる。UFOの町よりイイ町おこしになる」
「あの怪物のせいで亡くなった人もいるのよ。喜べないわ」
「まあ仕方がない。ほら台風や地震でも被害は出る。あとはネネコが被害を」
「でも……」
「ネネコが、魔道士に頼んでUFO出してもらったらそいつが怪物になって暴れたのは私のせいですって言うのか? 後始末もできず町長クビになったネネコは頭がおかしくなったと病院送りだ」
「それでも……」
「これは、事故だ。地震や台風で被害が出たから辞める町長や市長がいるか?」
「そんなの……」
「魔法だの超能力だので怪物を召喚して破壊活動をしましたなんてヤツが自首したら裁かれ火炙りなんて時代じやないんだ。病院送りだ。ネネコ、そうなるより町長として災害の復旧作業をした方が罪滅ぼしになる。開き直っちゃいないネネコ」
「うーん……」
「ネネコ、つまらないこと忘れさせてあげるから」
と彼はベッドに寝転んだ。
「あなたバカなの?」
〘部長、あれ元のクラゲですよね、色は黒いけど〙
「そうね、あっ触手が伸びて立ち上がった。なんか火星人みたい。頭からなんか出た」
〘なんですかね目? それともアンテナ〙
「ゴーレム、今度はヤツをベムクラゲと」
〘火星人じやないんですか?〙
「そんなの今時流行らないわよ」
〘ベムっていうのも……〙
つづく




