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激闘のマリリン

35話 激闘のマリリン


 一機の黒いヘリは攻撃をやめ、怪物の周りをまわって飛んでいる。


「怪物がこっちに向かい始めたな。マリリンの存在を感じているのかの」


「お互いこの世界の異物どうしなにか、わかるのでしょうか? ドクター。あのマリリン、あのままでいいんですか、世間に裸をさらして……」

「いいんじゃ。わしはかねてから巨大化した人間が腰巻きしてるのが疑問だった。なぜ全部ちぎれん」 

「ソレは映画やテレビのコードにしっかかるからでしょ」

「んじゃ、あの姿ならテレビでは流せんじゃろ」

「なるほどさすがドクター」


 そこに子供たちが。自転車に乗って。女の子二人乗りと、もう一台少年と少女。

 あの高校生たちだ。


「ドクター、マリリンどうしたんです?」

「おお、キシリトール・マティーニ」

「はあ……。ドクター・フランケンシュタイン、アレは?」

「実はなマリリンは宇宙人なんだよ」


 ドクター、そんなコトを。一般人に何を言うのですか。


「宇宙人の彼女が怪獣退治で大きくなったんじゃ。なあマリリン」


「グリュッウ!」


「宇宙人だったんですか。あたしはてっきり博士が造った人造人間かと」

「フォフォフォ、現実はこうなんだよお嬢ちゃん!」


 と、話しているがドクター、ソレどこまで本気で、その話をどこまでホントとなんだ、マテラ。


 そうしてるあいだに怪物は我々の百メートル近くまで。 


 止まってマリリンを睨みつけてる怪物。


 あらためてヤツをよく見ると顔半分の獣的な部分と半分の美しい部分が対照的だ。あの知性さえ感じる美貌は悪魔的でもある。

 そして腕のない裸体の大きなふくらみとくびれたボディはドクターでなくてもうっとりするほど美しい。

 あんな巨大な美しい裸体は見たことがない。

そのギリ、足の付根から黒い毛のヤギのような前足は残念だ。


「デカいのぉあいつ。マリリン大丈夫か?」

「グリュッウ!」

 

 マリリンは駆け出すと

すぐに体勢を低くし、ヤツの足元に飛び込み

前から入り、後ろ足を掴みネジ倒した。


 倒れたヤツの上に乗り、何度も横腹を殴りつける。ボディブロー的パンチの応酬だ。


「スゴい、マリリンがあんな戦い方をするなんて、戦い方教えてたんですかドクター?」

「教えんよ。わしは運動は苦手でな。まえに野外デビューさせた頃、何度か喧嘩をして覚えたのかも。か、巨大ヒーローのビデオもよく見てたからそれで」

「喧嘩ですか? マリリンが」

「一方的に喧嘩を売られたらしい。夜中にデカいのが散歩してたからな」


「ドクター、その話。マリリンは喧嘩の相手をどうしたんです?」

「ガキどもがマリリンに勝てるわけないじゃろ。殺さないまでも病院送りじゃ。当時の警察署の署長が知り合いだったのでもみ消した。連中も世間のクズだったんで訴えもなかった」


「ソレ、フランケン事件じやないですかドクター?」

「ほう、こちらのお嬢さんはどちらの。お初にお目にかかる。美人じゃなぁ」

「そこの黒メガネの娘です」


「うわぁ、マリリンがヤツの尻尾に!」

「マリリン、あぶない!」


 ヤツの大蛇みたいな尻尾がマリリンの首に巻きついた。

 しかし、怪力マリリン、尻尾をつかみヤツを振り回そうとするがヤツは動きながらこらえる。


「フランケン事件……んな話を警察連中から聞いてマリリンの夜の散歩は、やめさせたよ。しかし、お嬢さん、奴の娘か? 母親似だな」


「あっマリリンを触手が、あぶない!」 


 マリリンは肩の触手を片手でひとまとめにし、抜き取り、もう片方の触手は、まとめて噛み切った。


「ヤツの背に、またがったマリリン。まるでロデオだ!」

 

 マリリンが立髪のような頭髪を掴み荒馬を乗りこなすように胴を締め付けてるのがわかる。

 ヤツも苦しがって暴れる。そしてマリリンはヤツの片方しかないな角を掴み、逆の腕で顎を締め上げた。


「すごいぞ、マリリン! ねえドクター!」


「パパみとめないんです……」


「あのドクター、彼女はお嬢さんで、なんであたしはお嬢ちゃんなんですか?」


「おつマリリンがヤツを締め倒したぞお嬢さん方!」


               つづく

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