表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/45

お宝とメロンパンと

31話 お宝とメロンパンと


「悪いがキリヤマ隊長。これ、あずかってくれ。欲しがってもマリリンにはやらんでくれ」

「キリヤマ隊長って、誰ですか。あっドクター」


 ドクターはあたしにキャスパーの袋を渡し、多田野さんと診療所の中に。


 キャスパーの袋の中にはメロンパンが四つとツナマヨパンが。マリリンにやるなって。


 雑木林の方にサイレンを鳴らし消防車が何台か行く。パトカーのサイレンも、野外スピーカーからは何度も巨大生物出現、避難と、繰り返してる。


 町が騒がしくなってる。

 ドーテーんちは大丈夫かしら。


「部長、モモネさんと話しているんですけど、怪獣が出たら、警察と自衛隊、どちらに通報すれば?」


 は、何を話してるの。こないだまで中学生だった二人ね、そんなの。


「あんたたち、自衛隊の電話番号知ってる?」

「知りません!」


 モモネの房総なまりで二人がハモった。 



「そっちの本棚の本を、そこの袋につめてくれ」


 ドクターのいう本棚には写真集が並んでいる。コレは書類ではないんでは。

 しかし、写真集っていうの、あっコレは無修正の通称裏本というアレではないの。薄い少ページの写真集でも高価な本だ。言われた布袋はすぐにいっぱいに。

 確かにコレはドクターの重要書籍だ。


「その袋は、奥にある、ダストシューターに」

「ドクター、コレ、捨てるんですか?」

「捨てるわけなかろう。そのシューターは地下の研究室につながっているんじや。欲しくてもやらんぞ」


 なるほど、そういうことに。


「ドクター、こっちの棚のAV女優の写真集は」

「あっソレはダンボールにつめて」


 ドクターは引き出しの中の書類を大きなカバンに詰め込んでいる。それは不死身兵士計画の。

 さすがやることはやってるのだな。と、ある書類をまとめて大きめのダストボックスに。


「あっソレはドクター?」

「コレはわしのいたずら書きだ」


 一枚が入りそびれてこちらに。

 その紙にはヌードのデッサンが、アレコレはどこかで。マリリンかな? ドクターはマリリンでヌードデッサンを。


「コラ、見るでない。ソレはマリリンを造る時のデザイン画だ」


「ドクター、プロ並みの画力で。素晴らしい」



「タダドー・ゼンは?」


 マリリンが眠気まなこでクルマから降りて来た。寝ていたようだ。多田堂全? 多田野等のことだろう。


「ドクターと診療所へ」


  グッゴオゴロゴロ


 雷かと、モモネとモデルちゃんは空を見た。


「また、雹が?」

「違うよ。マリリンのお腹の音」

「マシラ、腹が減った」


 マシラ? あたしは猿? 

 どうしよう。このパンはやるなとドクターが。


「トドラ、それ、ドロンパで買ったメロディパンじゃないか?」


 猿のつぎは海獣か。もはやナニもかかってない。


「マテラぁパンちょーだい」


 やれば出来る子なんだ? でも、ドクターぁ。どうすんの。


  ドシン!


 わあっなに? キメラがいきなり後ろ足で立ち上がりヘリを触手で捕らえた。その時前足が着地した振動だ。地震かと。


 あっヘリが触手で投げられた。

 地上で大破。


「きゃあああ」


「いただきます」


 その時と同時にマリリンがあたしの手から袋を。

 マリリンってこんなに素早く動けたの。

 マリリンは袋からメロンパンを取り出し、見たことのない笑顔を見せた。


               つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ