惨劇の後
23話 惨劇の後
ショッピングモールマリン田園パークの上空に2機のヘリが、おそらく自衛隊の戦闘ヘリだ。国が動いたのか?
しかし、遅かったヤツはもう飛び去った後だ。
マスコミの発表によると、マスコミ関係者が三十人。一般人が二十一人という被害が。
あの群衆からすると少ないかなと。もっとやられたんじゃないかと思えた。
《怪獣レオナルド人を襲う》
「一面だぜ、犠牲者の中には新聞社の人間もいたんだろう。しかし、俺の森野キミ救出記事がないのは解せんな」
などとオヤジは朝刊を見ながらぼやいている。
学校へ行くと校門の横で大田和や霧島、山本さんらが立ち話をしていた。
「おはよードーテー」
もう部員前では公認か? ここは校門横だぞ。
「昨日はお疲れ様です。堂島先輩」
朝から山本さんの爽やかな声を聴くのは良い。
「わたしも昨日行ったんです。大海田の駅に着いたらもう。騒ぎになってて。マリンパは閉鎖されてて中にはもう」
「モデルちゃん遅れて良かったよ。すんごくっ怖かったんだから」
霧島もあの場は怖かったのか。やっぱり女の子だな。
「でも、牛鬼見てみたかったです。大田和くんがメールくれて」
なぜか少し赤くなった大田和が。
「今度の事で大関東テレビが訴えられるらしいですよ。アレ呼んだ責任で」
「そしたら森野キミが捕まるのか?」
黒鉄が。
いつ来たんだ。神出鬼没なヤツだな。あいつみたいだ。
「アノヤローは彼女が呼んだんじゃねーヤローは彼女がUFO呼んでたのと逆の方向からやって来た。ソレはあの場に居たやつはみんな知ってる。彼女が捕まったらオレ一人でも証言してやる」
「ア・タ・シも」
モモネもいつ来た?
しかし、まだ森野キミが捕まると決まったわけじやないだろう。
無事に屋上から逃げれたあの時に正気に戻った森野キミに礼を言われて赤くなってた黒鉄を見た。
でも彼女を背負い外まで逃げたのはウチのオヤジだ。
「ヒーローは謎なのがイイ」
とか言って足早に去って行くからいいトコ他人に。
バカだなぁオヤジはカッコつけて。
つづく




