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結果

翌日

ティルクアーズ様とグリーゾ様

皇后陛下とセリーニさん

第一軍代表として軍隊長と俺

そして医務室からフィトーさんとミヤさんが会議室に集められた


「今日はお忙しい中、集まってくださってありがとうございます

最近、疑問に思っていたことの調査が終わったので、そのご報告と思いました」


「俺を呼びだすってことは、よっぽど重要なことなんだろうな?」


「もちろんです」


グリーゾ様の睨みにもディアス殿下は臆することなく、はっきりと言った

面と向かって言われたからかグリーゾ様は少し顔を顰めた

それを見てティルクアーズ様は笑っている

すると皇后陛下が怪訝な顔で


「それでディアス、何が分かったのですか?」


「はい、聖女様が浄化活動を行ない始めてから医務室への患者が増えていると聞きました

プラーシノス殿から資料を渡されたのですが異様に頭の痛みを抱えている者が多い

それも聖女様と関わった者が大半です」


殿下の最後の言葉に俺たちは眉を寄せる


「それを踏まえて第一軍隊長、副軍隊長

今日も頭の痛みはありますか?」


「私はそれほどではありませんが軍隊長は先程まで聖女様と浄化に行ってらしたので…」


横目で見ると座っているのさえ辛そうな顔だった


「辛い中、来てくださってありがとうございます

プラーシノス殿、薬草茶は?」


促されて持ってきました、とフィトーさんとミヤさんが三つの薬草茶を見せる

一つはフィトーさんが作ったもの、一つはルルーディが作ったもの、一つはミヤさんが作ったもの

ミヤさんが作ったものは分かりやすくカップに印が入っていた

薬草の乾燥方法や抽出方法、全て同じやり方で作ったとフィトーさんは言った


「では第一軍隊長、この三杯それぞれ飲んでみていただけますか?

印が入っているものは最後にお願いします」


軍隊長はそう言われ、それぞれ口を付けていく

すると最後のカップのものを飲むと、みるみる顔色が良くなっていった


「ほぉ…!」


ティルクアーズ様が驚きと喜びが混ざったような顔をする

ミヤさん達も目を丸くしていた

訊けば頭の痛みも消えたらしい

グリーゾ様はそれをじっと見つめていたが一度ため息を吐く


「俺を呼んだ理由はこれか、なるほどな」


「えぇ、見ていただいたほうが早いと思いまして

それでいかがでしょうか?」


「お前が考えていることと合ってるだろうな

今のは娘の、ミヤの力だ」


やはり、と言う殿下の話についていけず手を上げた

説明を求めるとミヤさんの聖属性の力によるものだと淡々と言われる


「おそらく魔力を自然と扱えるようになったことで聖属性の浄化の力も自然とできるようになっているんでしょう

ミヤさんは無意識のうちに周りのものを浄化していると考えられます

薬草茶の効果も彼女だけが持つ聖属性のおかげだと考えるのが妥当です」


そう言われたミヤさんは、いまいち分かっていないようで小さく首を傾げていた

本当に意識していないらしい


「…ちょっと待ちなさい」


そこで皇后陛下が何かに気づき殿下を見る


「ミヤさんの聖属性の薬草茶を飲んで回復した者が多数居るということは…」


「…はい、グリーゾ様にも今、確認していただきました

そして回復した者の大半が関わっていると調べもついているので…」


殿下は一度、唇を結んで落ち着くように息を吐くと俺たちをまっすぐ見つめ



「聖女様が闇属性を使っている可能性があります」



             ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



聖女様が闇属性を使っている

そう聞いた私たちは何かの聞き間違いかと思ったがグリーゾさんがそれを制した


「さっきまで、そこの男に闇属性特有の魔力が染み付いていた

頭の痛みはそれに抗うことで生まれたものだろう

違和感や嫌悪感で術に嵌らない者は多い

医務室で処置してもらった者たちもそうだろうな」


「えぇ、おそらく

全員が聖女様と関わった後から痛みに悩みだしたと聞いていますし、嫌悪感も初めから抱いていたそうなので」


「…じゃあカフェティも…」


「あぁ、付いてたぞ」


グリーゾさんの言葉にアステリとカフェティさんは真っ青になる

だけど過去形になっていたことに気づき首を傾げた


「この部屋に娘が居るからだ

無意識に、自然に周りを浄化しているんだからな

一緒に居るだけで、むしろ娘が通っただけで浄化される場所もある」


「…あ、じゃあセリーニと一緒に回復したのはミヤに抱きついたからか

薬草茶飲む前に痛み消えてたし」


アステリの言葉にそういえばそんなことあったな、と思い出す

二人とも浄化魔法に加えて私に触れて薬草茶を飲んでいた

それで顔色が良くなっていたんだ、と納得すると皇后陛下が眉を寄せる

未婚の私に抱きついたというのが聞き捨てならなかったらしい

睨まれて慌てるアステリとセリーニさん達に苦笑いしつつ


「フィトーさん達はどうでしたか?」


「俺らは二人に比べると接触はほとんどしてないからね

常にミヤは医務室に居てくれたし嫌悪感を感じた以外はなんともなかったよ

でも、そう考えるとミヤは痛みを感じたりしなかったのかい?」


「…そういえば、ないです」


会った時の強烈な印象はあれど他には何もなかったはずだ


「闇属性は警戒心のない者ほど簡単に術にかかってしまうから気をつけたほうが良い

この男たちは抵抗できていたようだが、あまり無茶をすると浄化するl前に動けなくなるかもしれない

それこそ瘴気と似ているからな」


グリーゾさんが頬杖をつきながら言った

すると皇后陛下をひとまず宥められたのかセリーニさんが手を上げる

結局その闇属性の魔法は何のためにかけているのか、と

殿下は重いため息を吐く


「精神系で有名なものがあるだろ

それに聖女とやらは、そこの男を気に入っているというし

そこまで考えれば一つしかない」


「…まさか…」


グリーゾさんの説明で思い当たるものがあったのかカフェティさんやセリーニさんが気づいて声を上げた



「魅了、だな」

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