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【第八章】父
その後、父が突然倒れた。
わたしは駆け寄って叫んだ。
「お父さん!!」
息はしている。
けれど、呼吸が途切れ途切れになっている。
私は父を抱き起こした。
その時、違和感に気づいた。
軽い。
明らかに軽い。
腕の中にいる父は、いつの間にか小さくなっていた。
子どもくらいの大きさ。
私は父を抱き上げた。
何が起きたのか分からない。
その時だった。
外から声がした。
「検査の時間です」
検査員が立っていた。
手には、黒い機械。
私は父を抱いたまま、検査員を見る。
「この人は?」
そう聞くと、検査員は父を見る。
そして、私を見る。
「検査します」
「私も?」
「あなたはまだです」
そう言われた。
黒い機械が、父に向けられる。
そこで、目が覚めた。




