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明日は雨具を  作者: _夜凪。


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【第三章】検査員

しばらくすると、白い服を着た人たちがやってきた。


検査員、と呼ばれていた。


何を調べているのかは分からない。


腕を見られる人。


首を見られる人。


背中を見られる人。


時々、耳をじっと見られている人もいた。


外へ出た人のほうが、長く調べられている。


そんな気がした。


けれど、それも確かなことではなかった。


検査が終わると、そのまま家に戻ってくる人もいる。


一方で、検査員と一緒にどこかへ連れていかれる人もいた。


連れていかれた人たちが、どこへ行くのかは誰も知らない。


食料や水は、検査員の近くに大量に置かれていた。


水。


缶詰。


乾いたパン。


保存のきく食べ物。


袋に入った、何に使うのか分からないものまである。


食べ物を持っていく人もいた。


検査員から受け取っている人もいた。


勝手に持っていく人もいた。


けれど、それを見ても誰も何も言わない。


何が正しいのか、もう誰にも分からないようだった。

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