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【第ニ章】 外に出た人
しばらくして、一人の女の人が立ち上がった。
「もう、こんなところ嫌」
そう言って、外へ出ていった。
誰も止めなかった。
女の人は走っていった。
角を曲がる。
それきり、戻ってこなかった。
しばらくして、別の女の人が立ち上がった。
「探してくる」
「外は危ないよ」
そう言われると、その人は少しだけ立ち止まった。
それから、
「様子を見てくる」
と言って、外へ出ていった。
しばらくして、その人が戻ってきた。
顔が真っ青だった。
「いた?」
誰かが聞いた。
女の人は首を横に振った。
「死んでた」
それ以上、誰も聞かなかった。
どこで。
どうやって。
そんなことは、誰も聞かなかった。
その後、その女の人は自分の荷物をまとめ始めた。
「私も行く」
「やめたほうがいいよ」
止められても、その人は聞かなかった。
そして、外へ出ていった。
その人がどうなったのかは、誰も知らない。




