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【第一章】知らない家
目が覚めると、知らない家にいた。
見覚えのない部屋。
見覚えのない家具。
なのに、そこにいる人たちは、まるで私がずっとここで暮らしていたかのように接してくる。
大人が何人もいた。
そして、それ以上に子どもがいた。
あまりにも多い。
保育園のように、子どもたちが家の中にたくさんいる。
けれど、泣く子はいなかった。
騒ぐ子もいない。
ただ静かに、そこにいた。
ふと窓の外を見た。
空がおかしかった。
雲の向こうで、何かが動いている。
飛行機のようなものが、何機も飛び交っていた。
突然、雲の中で大きな爆発が起こった。
音が遅れて響いてくる。
戦争をしている。
そう思った。
けれど、不思議なことに、地上には何も落ちてこない。
煙も、破片も、何ひとつ。
ただ、空の中だけで戦争が続いていた。
「外には出ないほうがいいよ」
誰かが言った。
理由を聞いても、はっきりとは答えてくれなかった。
ただ、
「雨が降るから」
それだけだった。




