表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄され過ぎて心が折れそうです  作者: プラン9


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/79

28「新しい名前を付けるのです」

 部屋着(軍服)に着替えた私は、ラストと一緒に夕食を取っていた。ちなみに半袖の動きやすいタイプよ、私の服装は。

 ラストの? 何というのかしら……ノースリーブなんだけど、なんでこいつが着るとこうエロいのかしら。下? 何故かスカートよこいつ、しかもミニの。


「へっ? 同室の娘の名前が分からない?」


 今日は金曜日的な時間らしいのでカレーらしい。

 ちなみに私の国では、戦時中は月月火水木金金だったわね。今は日日火水木金土日な生活リズムらしいけれど。よく潰れないわね私の国。

 つかこのカレー美味っ! ぴりっとくる辛さの中から、暗殺者の一撃のように甘さが私の舌を刺激する――!! そして、このペッパーソースをかければ……もう、世界大戦……!!


「おーねーえーさーまー?」

「んぐっ!?」


 おお、いかんいかん。犯罪的に美味いカレーの虜になっていたわ。


「うーん、自己紹介はしたよね?」

「ええ、したわよ」

「……なのに分からないの?」


 ラストが呆れたように言う。まあ私も、ラストの立場だったらそう思うわね。だって自己紹介したのに名前が分からないとか言われても、意味不明だもの。

 私はカレーをぺろりと平らげおかわりを要求してから答える。


「アヘン、って名乗ったわ。明らかに蔑称ね」

「アヘン? ……えっと、確か違法薬物だっけ」

「ええ、そうよ」


 阿片はどういう訳か、私の生きていた(・・・・・)世界と同じように違法となっている。それも死刑という、おかげで私の財政計画が完全に完璧に破綻してしまった。

 驚いたのは、私の国以外の殆ども違法としている点。まだ技術的に見てみたら、合法であってもおかしくはないというのに。不思議よねぇ。

 っと、それはともかく。問題なのは、あのアヘンと名乗ったあの娘についてのことよ。


「それがまだ合法なのは……北欧の国ぐらいね」


確か、未だ巨人族との戦争が起こっているという国だったかしら。戦時国であれば麻薬も普通に流用されるのよね、死ぬよりはマシってことで。

 でも北欧の国は、今残っているのそんなに多くは無い筈だけれど……一応、モンテクルズからもある程度の戦力支援を出しているとはいえ。

 まあ、それがアヘンに関係しているとは限らないけれどもね。


「アヘン、関連性があるとすれば……滅亡国は?」

「亡命してきて、ここで匿っていると? 理由は?」


 正直北欧の国はどこもかしこも、人種差別やら粛正やらをしている暇なんてものは無い筈。いや、一部だけ『兵は畑から取れる』とばかりに人海戦術やっている国もあるけれども。


「うーん、もっと簡単に聞ける人がいればいいんだけど……」

「そうねえ……」


 はあ、と頬杖を付きながら私はため息を付く。

 ふと、ほぼ無意識にアリーシュの姿を探してしまう。ああ、癒やしを求めているのだわ私。

 その癒やしに対する餓えはどうやら相当だったらしく、ものの1分もしないうちにアリーシュの姿を見つけ――あの子、何もない所に話してどうしたのかしら。

 ……まさかあの子も大麻を!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ