第15話《合宿・1》
投稿管理ミスりましたごめんなさい。
そして、投稿遅れて申し訳ありません。
「‥‥‥ふぅ」
最後の準備は完了した。これで大体のことは対処出来るだろう。
「ん‥‥‥くぁ、寝みぃな。今何時か‥‥‥うぉ!?もう3時かよ!?」
後2時間位しか寝れないな‥‥‥まぁ、大丈夫だろ。
しかし、思ったよりも時間がかかった。
とりあえず、おやすみーっと。
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「おはよ〜」
俺はもちろん遅刻しかけた。
朝起きた時は集合まで残り十分だったからマジで焦ったぜ‥‥‥。
魔法をフル起動してなかったら遅れてたかもな。
もちろん朝食は食ってない。
「おはよう、フィーレンくん。遅刻ギリギリだったけど大丈夫?」
「あぁ。大丈夫‥‥‥と言いたい所だけど、ちょっと辛いかな。普通に腹が減ってる」
「それって重大なことじゃない。‥‥‥ねぇ、貴方そのせいで力が出せなくて何も出来ませんでしたじゃすまないわよ?」
「シーラか‥‥‥いや、大丈夫だ。これくらいのことだったら既に経験してる。空腹だったとしても十全に戦おう」
「その言葉に嘘はないわね?」
その言葉に俺は首肯をもって返す。
「そ。ならいいわ」
‥‥‥いいらしい。どうやら許して貰ったようだ。
それはそれとして、今回の俺の目的をおさらいしておこう。
第一に、生徒の防衛。何よりもこれが大事だろう。誰も死なせず、今日を終わらせる。これだけは忘れてはならない。
第二に、原因の解明。この状況の原因が自然のものであれ、人為的なものであれ、とにかく解決しないといけない。
最後に、魔物の掃討。これは全ての目的に繋がっているな。これが最適解となると俺は信じている。
‥‥‥主にこの三つだろうか。
「では、そろそろ出発しますね〜!」
おっと、時間か。
「ふぅ‥‥‥」
覚悟はもう決まってる。さぁ、始めようか!
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「それでは、行動を開始してください〜。それと、今回は例年と比べ特殊なので、引き際に気を付けてください。最後に、帰還ようアイテムはもっていますね?」
荷物に帰還アイテムがあるのを確認する。
‥‥‥よし、大丈夫だな。
「二人とも、動き始めるぞ。準備はいいな?」
「ええ。問題はないわ」
「うん、大丈夫だよ」
そうして俺達は動き始める。シーラには強いやつをぶつけても問題はないだろうが‥‥‥サディフォートさんは無理だろ。せいぜいゴブリン位しかやれないだろうな。
‥‥‥職業的にも向いてないし。
「さて‥‥‥とりあえず動き出したのはいいが、魔物はどこに居るんだろうな‥‥‥?」
「ちょっと‥‥‥なにも考えてなかったの?」
「いやまあ‥‥‥うん。いつか見つかるだろって思ってたんだが‥‥‥あっ」
‥‥‥そういえば俺の眼って鑑定だけじゃないんだよな。もしかしてだが━━━いけるんじゃないか?
━━━《真理の魔眼・千里眼》
全てを見通す眼を発動し、魔物を探す。
‥‥‥なんかこの辺は魔物がいないな。
魔物がいるのは‥‥‥いた。ちょうどよくゴブリンが━━━違った。
ゴブリン自体はいるが━━━そんなかにエルダーも混じってやがる。
エルダーは‥‥‥シーラに任せるか。
「えっと‥‥‥一応敵を見つけた。魔物の種類はゴブリンとそのエルダー。数はゴブリンが4、エルダーが1だ」
「そんな素振り見せてなかったけど‥‥‥どうやったの?」
「そうね。それは私も気になるかしら」
‥‥‥この眼について言ってもいいものか。いや、眼のことは誤魔化してそういうスキルを持ってるってことにしとこう。
「それは簡単なことだ。俺のスキルのなかに索敵が出来るやつがある。あと、俺は昨日もここに来てたから魔物の判別はつくってところだ‥‥‥が、こっちに来てるぞ」
「‥‥‥!そう」
「シーラはエルダーのほうを頼む。サディフォートさんは普通のゴブリンを。一応俺は後ろで見守ってるが、基本二人で倒してくれ」
「了解。私がエルダーとやればいいのね。でも、私が勝てるの?」
「ああ。一対一ならほぼ負けることはないだろ。数が増えないように俺もちゃんと見てるから大丈夫だ」
シーラは理解を示し、戦闘態勢に入る。
「えっと‥‥‥私はゴブリン四体と戦わされるの‥‥‥?」
あー‥‥‥そっか。ゴブリンって四体いたんだったな。
「悪い。ゴブリンが四体なのは忘れてた。とりあえず俺が二体倒しておく。だから、ゴブリン二体を相手にしてくれ。なに、サディフォートさんなら大丈夫さ。それに、危なくなったら俺が助けるし」
俺が伝えた直後、サディフォートさんの顔が少し赤くなる。
‥‥‥失言だったかも。まあ、そんなことより俺も準備しとかないとな。
「二人とも、見えるか?」
二人はうなずく。
「俺がゴブリンを倒したら戦闘開始だ。カウントとるぞ」
「‥‥‥魔法展開、多重詠唱・二連、(プロードスナイプ・アイス)、遅延、カウントスリー」
「3‥‥‥2‥‥‥1‥‥‥今だ、行け!」
俺の魔法が発射されるのと同時に、二人が駆け出す。
氷の弾丸がゴブリンに着弾し、爆発するかのような勢いで氷のトゲが生み出される。
シーラは得意の剣術を持ってエルダーゴブリンを翻弄しきっている。これなら大丈夫だな。
‥‥‥で、サディフォートさんは‥‥‥こっちも大丈夫かな。ちゃんとゴブリンの連携を見切って冷静に攻撃を与えている。
ヒットアンドアウェイを守った安定した戦法。この分ならそうそう負けることはないだろう。
一応俺も武器は構えているが‥‥‥出番はなさそうだ━━━ッッ。
魔力の反応。それも、かなり大きい。大体俺に匹敵する位‥‥‥だな。普通の人間がここまでの魔力を持つなんてことはないし‥‥‥十中八九魔物か。それも‥‥‥上位の。
━━━《真理の魔眼・千里眼、鑑定、看破》
全てを見通す眼、調べあげる眼、隠れたナニカを見つける眼の三つを同時に運用して探す。
‥‥‥距離の離れたところにはいないな。なら、もっと遠くか━━━この近く。
この近くを重点的に見て‥‥‥ふと、違和感。
違和感を感じたところをよく観察すると━━━人影が見えた。
俺はそれに鑑定をかけ━━━目が合う。
やべ、バレ━━━。
人影が走りだし、その手からは鋭いもの。その矛先は━━━シーラ。
「(瞬間加速)━━━ッッ!チッ、間に、合えぇ!」
俺の右の剣で攻撃を防ぎ━━━左の剣でゴブリンを切り裂く。
━━━重い!
その重さに俺はおもいっきり吹っ飛ばされる。シーラが下敷きになるようになり、それに気づいた俺はすぐさまシーラから離れる。
「おい、シーラ。大丈夫か?」
「コホッ‥‥‥ええ、なんとかね。助かったわ」
「二人とも、大丈夫なの?」
「サディフォートさんも無事か‥‥‥良かった。だが、今はまずい。二人とも、帰還アイテムで逃げろ。ここから離れて、あいつが見えないような所でだ」
「なんで━━━貴方も一緒に逃げればいいじゃない」
「そういう訳にはいかねぇんだよ‥‥‥俺にはお前らを無事に帰す必要があんだ。それに、俺も転移しようとしてみろ。多分、転移より先に二人のどっちかが必ず死ぬ。なら、俺が時間を稼いだほうがいいんだよ‥‥‥」
‥‥‥さっき一瞬だけ見えたステータス。そのレベルは━━━135。天地がひっくり返っても俺以外は勝てない相手だ。
「でも━━━」
「でももクソもねぇんだよ‥‥‥いいから逃げろ!」
そう言って俺は二人を逃がす。
「‥‥‥で、アンタの目的はなんだ?まぁ、予想はついてるけどな」
「ふむ‥‥‥随分となめた真似をしてくれますね。貴方程度がワタシを止められるとお思いで?」
止められる‥‥‥か。
「そうだな‥‥‥俺は可能だと思ってる。それに、出来る出来ないの問題じゃなくて━━━やるんだよ。俺がな」
「成る程。十分な覚悟をお持ちのようで。ならば━━━己の無力さに嘆いて死んでいただきましょう」
「(瞬雷)、(ヴァーミリオン・アップ)、(統魔)」
今の俺に出来る最大のバフを盛る。
これで速度だけだったら対応出来る筈━━━ッ。
瞬間、投げられたナイフを剣で弾く。と、同時に折れた。
「おいおいマジか‥‥‥ッ!」
こうなったら逃げて━━━いや、ダメだ。あいつらが危険だ。
━━━なら、魔法で押しきるしかないか。
詠唱の時間がないから(偽・無限の可能性)は使用不可だろう。なら━━━アレを使うか。
持ってきた本数は5本。1本はバフの維持に利用して━━━ダメか。ラストが足りない。でも、8発は撃てるなら‥‥‥いける!
「ふぅー‥‥‥よし、なぁ、ちょっと雑談に付き合ってくれない?」
「‥‥‥時間稼ぎのつもりですか。まあいいでしょう。これはワタシの独断となりますが━━━ワタシは貴方を危険と判断しました。故に、剣聖よりも先に━━━貴方を始末します。それで、雑談とは?」
‥‥‥はっはっは。これは僥倖。これで対策も練れる。
さあ、反撃開始と行こうか━━━!




