第13話《日常・1》
新年、明けましておめでとうございます。
と、いうわけで。今年の目標!
:月一以上の更新
以上です!
正直これ以上自分に求めるのは無理です。
では本編をどうぞ。
フレイヤがやって来て一週間後。
何事もなく、平穏な毎日を過ごしていた。
「━━━これで今日の授業は終わりにします。次の授業の予習は忘れないようにしてください」
「「「ありがとうございました!」」」
二時限目、算術の授業が終了した。
‥‥‥正直楽勝なんだよ。歴史とか文化とかだったらそれなりにやりがいとかはあるけど、算術はな‥‥‥小学生クラスだし、クッソテキトーにやっても割と問題なかったりする。むしろテキトーにやんないといけないレベルで俺の数学技能が高いからな。
さて、次は‥‥‥魔法理論、か。
苦手教科はやっぱ萎えるな‥‥‥。
いや、魔法理論が苦手な訳じゃないんだよ。だけど‥‥‥俺個人でやった検証の方と齟齬があったりして、どっちが本当のことなのかが判らなくなるんだよ。
おそらくだが、魔法理論も完全ではないんだろう。いや、そうであってほしい。
「今日は教科書8ページの魔法概念についてです。皆さんは近くの人と二人一組になってください」
うわ、対ボッチ用兵器の一つ、『二人一組になってください』だよ。友達が少ないと余り、他の余ったやつと組む羽目になる地獄の一つだ。
だが今世の俺は違う!能力検査を受けた日、俺を起こしてくれた少女が居ただろ?
あれ以来親睦を深め、友達となっていた!
つまり、こういう時こそ━━━使えるッ!
「サディフォートさん、ペア組んでも大丈夫?」
「いいよー、むしろこっちからお願いするね!」
彼女の名前はフェルナ・サディフォート。蒼髪ツインテールの美少女。控えめに言って神。むしろ聖女。
「‥‥‥余りはいないようですね。じゃあ、魔力を操作して、魔力球を作ってください」
俺は一切知らなかったが、魔力を操作し、魔力球を作ることは魔法を扱うことの基礎中の基礎らしい。
教師が丁寧に教えてくれたから、簡単に習得した。
魔力球は魔力の塊であり、魔力の密度を上げると作れる。だから‥‥‥手のひらに魔力を集中させ、分散させないようにする。
よし、完成。周囲を見渡すと、魔法が得意な奴は簡単に、物理系の奴らは苦戦してるっぽい。
「う〜ん、んん〜、うぅ、うまく行かないよー」
サディフォートも苦手なタイプか‥‥‥ちょっと手伝ってあげようか。
「サディフォートさん、ちょっと手を出してくれないかな?」
「え?うん、いいけど‥‥‥」
少し戸惑いながらも素直に手を出してくれる。
俺はその手を優しく取り、意識を向ける。
━━━ここでちょっと前提について解説しよう。魔力とは外魔力と内魔力の2つがあり、外魔力は空気中にあり、どんな性質の魔力にも馴染む性質がある。内魔力は人間、魔物を問わず、あらゆる生命に宿っている魔力のことだ。内魔力は、一つ一つに波長があり、同一の魔力は存在しないと言われている。
と、ここまではいいが、問題は内魔力はそれぞれ違う波長があり、同一の魔力はないという点だ。
魔力操作は自身の魔力(内魔力)を操ることが出来るスキルであり、外魔力は自身の内魔力に馴染み、一時的に性質が変化しているため、操ることが出来る。
だが、他人の内魔力は自分の魔力と違うため、魔力を操作することは至難の技とされている‥‥‥が、うちの母は普通にやっていた。つまり俺にも出来るだろう。
まずは波長を知るため、サディフォートの魔力を確認‥‥‥なんだこりゃ!?白魔力だと!?
白魔力━━━これは、俺が発見した魔力の内の一つ。
いや、正確には白魔力を発見してはいなかったが、白魔力という魔力があるという考察をしていた。
‥‥‥後で考えよう。今は本題に戻らないと。
一番理解しやすいのは‥‥‥やっぱ手のひらだな。
魔力の流れを制御し、魔力を通しやすくする。
「‥‥‥よし、サディフォートさん、魔力を俺が掴んでいる手に流してみてくれないかな」
「う、うん、やってみるね‥‥‥」
魔力が流れるのを感じる。若干不安定なところはあるが、魔力球を作るのには充分だろう。
‥‥‥少し魔力の流れを見ていたが‥‥‥魔力球が出来ていないだと?魔力球を作れる魔力はある、魔力もしっかり流れてる。
もう一度よく見てみよう。今度は手のひら、魔力の到着点に意識を向けるんだ。
━━━見えた。だが、これは厄介だぞ?
魔力が外に出た瞬間、霧散して外魔力と同化した。
原因は理解した。だが、対処法はどうすればいいか‥‥‥。
とにかく情報が欲しい。
干渉して魔力を固定化出来るか‥‥‥無理か。
外界に触れた瞬間、溶けている‥‥‥なら、別のアプローチを試すか。
おそらくだが、白魔力には元々の性質として霧散能力があるのだろう。だとしたら、一つだけ試したいことが出来る。
なぜ俺は白魔力があるかもしれないと思っていたのか。それは簡単で、俺の持っている魔力の名は━━━黒魔力。
白魔力の対になる魔力。だからこそ思い至った、白魔力の存在だ。
仮説がある。白魔力は外界に触れた瞬間、霧散する性質がある。なら、俺の黒魔力も外界に触れた瞬間、何かしらの変化があるのではないか?
もし、それが正解だとしたら、対処法は見つかる。
━━━俺の中にある《魔力操作・改》のスキルを意識しろ。
スキルが無くても俺は魔力を操れた(ほんの少しだが)。
なら、そのスキルを封じ込めろ。俺のスキルなら、俺が制御出来なかったらおかしいだろ━━━ッ!
魔力を一切の制御をせず、ただ放出する。その瞬間━━━魔力が空間に残留する。
白魔力やその他の普通の魔力は外界に出たら時間は異なるが、外魔力と混じり合う。
だが、黒魔力はその逆で、外界に出ても混じる気配はない。
‥‥‥よし、実験は半分成功。封じ込めたスキルを元に戻し、魔力を体内に戻す。
もう一度、今度はスキルありで魔力を放出‥‥‥と、今度は魔力が混じり合う。
検証完了。俺の仮説は現状正しいと考えられる要素━━━魔力の性質、特異性、スキルの有無による効果‥‥‥充分だ!
「サディフォートさん、解決策がある━━━かもそれない」
「本当?」
「ああ。確か━━━もうすでに魔力はある程度操れるよな?放出自体は出来てるんだし」
「うん、それは大丈夫。それで、どうするの?」
「絶対だとは言い切れないんだが━━━魔力操作を体内で行ってくれないか?」
「魔力操作を体内‥‥‥ちょっとやってみるね」
さてと、俺も調べて見るか━━━《真理の魔眼・鑑定》
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N:フェルナ・サディフォート
J:天回師(隠蔽)
LV7
ステータス
HP【2100】
MP【3850】
STR【140】
INT【280】
VIT【371】
MIND【490】
DEX【308】
AGI【182】
《スキル》
《回復魔法LV2》
《補助魔法LV1》
《???》(隠蔽)
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‥‥‥アカン。なんか見ちゃいけない物を見た気分だ。隠蔽‥‥‥ねぇ。
まあいっか!
んなことより魔力操作のスキルが生えてこないかを見ておかないとな。
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《魔力操作LV1》new!
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‥‥‥生えたか。
「よし、もういいぞ。じゃあ、改めて魔力球を作ってみてくれ」
「うん、分かった‥‥‥わっ!出来た!」
「良かったじゃないか」
「うん、ありがとね。‥‥‥でも、なんでフィーレンくんはこのやり方を知ってたの?」
「ああ、それは‥‥‥」
これは言っていいのか?いや、言わないと不信感が高まるだろうし━━━よし、多少誤魔化して話そう。
「俺は生まれつきちょっと特殊な眼を持っていてね。その能力は魔力を視る能力なんだ。それで魔力を視た結果、サディフォートさんは特殊な魔力の持ち主だったんだ」
「特殊な魔力?それってなんのことなの?」
「‥‥‥ここからはちょっと難しい話になるから全部理解しなくてもいいけど、その特殊な魔力の名は白魔力。少なくとも俺はそう呼んでる。で、その白魔力ってのを説明する前に━━━基礎属性は理解しているか?」
「うん、火、水、土、風、光、闇の六つの属性のことだよね」
「そう、正解だ。それで、白魔力は火、土、光の三つの属性に圧倒的な適正をもつタイプの魔力なんだ。そして、白魔力っていうのは魔力を操作する難易度が高くて、スキルがないと魔力球を出したりとかの普通の運用が出来ない‥‥‥ってのが、俺が調べた感じだね」
「へぇ‥‥‥私が白魔力‥‥‥ねぇ、それってどれだけすごいの?」
「どれくらいって言われてもな‥‥‥少なくとも、俺の知っている限り、白魔力を持っている人を見たことはないな。だから、結構凄いんじゃないか?」
「‥‥‥うん、ありがとうね!おかげで自分のことについて少し知ることができたよ」
「いや、これくらいなんてことはないさ。なんか困ったら俺を頼ってくれ。俺も手伝うからさ」
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夕方。
今日もまた色々なことがあった。
‥‥‥転生して、また学校に通うことになるとはな。
よし、これからは前世で出来なかったことも、前世でやったことも含め、色んなことをやっていくか!




