第11話《挨拶とか》
シーラさんはヒロインの予定はないです。なお、予定なのでワンチャンヒロイン化するかも?
今回は本当に時間がかかりました。その分至らぬ点が多いと思われますが、おおらかに見ていただきたいです。
あれから数日、合格の知らせが届いた‥‥‥のだが、今俺は困難に直面していた。
原因はわかっている。それは━━━新入生代表挨拶だ。
これは、俺が試験順位で一位を取ったから起きた出来事だ。筆記満点、実技満点と歴代最高点だったらしい。
本題に戻ろう。挨拶って言われてもな‥‥‥特に思い付かん。
「父さーん、なんかいいアイデアとかない?」
俺は奥義の一つ、親頼みを発動する。
「いいアイデアと言われてもな‥‥‥私もリーヴェリアも昔のことは覚えていないからな‥‥‥学校側に問い合わせるのもいいと思うぞ?」
「うーん‥‥‥俺だけの力じゃうまく行かないし、聞いてみてもいいかもね‥‥‥よし、じゃあすぐに行ってくるよ」
善は急げ。という事で、俺は学校の校門の前に立っていた。
まあ考える時間は無駄だな。さっさと入るかね。
‥‥‥はい、捕まりました。当然だよな!だって不法侵入だもん。
だってさ!?誰も校門の近くに居ないんだよ!?だから入って先生を探してたのに捕まった。何でだよ。
「ふむ‥‥‥不法侵入の目的を答えて貰おうか。あと、嘘をついても意味は無いぞ。真実を暴く魔道具がある」
鎧を着たオッサンに問い詰められる。めっちゃ怖いな。
「まずは俺━━━私の名前から。私はフィーレン・エイプレイ。今年度の新入生代表を務めさせていただいております」
簡潔に俺の自己紹介を。これをしないと理由に繋がらなくなる。
「ほぉ‥‥‥!そうか。お前があの‥‥‥だが、なぜ侵入した?」
「はい。理由なんですが‥‥‥新入生代表挨拶をするに当たって、自分一人じゃどうすればいいか分からず‥‥‥学校側にどうすればいいかを聞きに来ようとしたからです。そして、いざ校門の前に着いても、誰も居なかったので。そのまま侵入して先生を探そうとしました」
「‥‥‥反応はなし、か。どうやら真実のようだな。分かった。私の方から先生方に掛け合って来よう。しばらくそこで待っていてくれ」
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あれからなんやかんやあり、とりあえず挨拶の内容は決まった。
入学まであと一週間。やることもなく、暇となった俺は、今までの冒険者活動で手に入った金━━━日本円にして約二百万を換金し、スマホに貯めていた。
それを今━━━解放する。スマホでaから始まってnで終わる通販を開き、ゲーム機とソフトを購入。
残った残金は課金し‥‥‥あっ、被った。
ガチャを回したが、俺の体質のせいかレアキャラほどよく被る。まあ、限凸出来るから嬉しいっちゃ嬉しいが。だが新規が欲しい。
大体百連位回して、最高レア12体、被り8体。割とキャラは多いんだけどな‥‥‥この体質は治らないのかねぇ。
さて、とりあえずスマ〇ラでもするか!
前世俺はFが二つの七作目のキャラをvipで愛用していた。今回は‥‥‥魔王様でも使うか。
マッチング良好。それじゃ、対戦お願いします。
3‥‥‥2‥‥‥1‥‥‥fight!!
開幕烈〇脚はもはや常識ィ!!相手は‥‥‥動き的に初心者だな。楽勝‥‥‥と、言いたい所なんだが、初心者はマジで動きが読めない。昔は本当に苦労させられたが‥‥‥俺の復帰戦、頑張ってみようか!
‥‥‥楽勝だった。スマッシュがめちゃくちゃ当たるんだよ。まあ、運がなかったんだろう。
んじゃ、二戦目行ってみようか!
fight!
開幕常識キック!‥‥‥ガード。掴まれて上投げ、そっからコンボでダメは五割弱。動きがいい。様子見で横必。さあ、どう対処するか‥‥‥反転回避!クソッ━━━また掴まれたァ!?今度は━━━復帰阻止かよ!
‥‥‥はぁー。一機落ちたか‥‥‥よし、本気で行こう。前世と今世の違いは━━━目。反応とフレーム読みの精度が上がっているはずだ。なら、ジャスガを全部成功させるしかない!大丈夫。ウメ〇ラだって出来たんだ。俺だってやれるはずだ!
弱━━━ジャスガ。空Nで飛ばして‥‥‥空中回避読みで上スマ!次は‥‥‥空横━━━ジャスガ。着地回避読みでタメ横スマァ!!先端ヒットでバーストォ!エキサイティン!
さあ残機はお互い1!ダメージはゼロ!燃えてきたぜ!
焦っても負けるだけだ。こっちは重量級、あっちは軽量級だ。なら━━━コンボ一発とスマッシュで決める。
ダッシュから掴み、下投げからタックル‥‥‥思ったよりも入ってないな。仕方ない。復帰阻止で対処しきる!
そのためにも崖外に出さないといけないが‥‥‥チッ、ミスって掴まれたよ。まあ、想定内ではあるがなァ!!
ダメを稼がれ、崖外に出る。さあ、ここが一番の勝負所だ‥‥‥しっかり狙って━━━空横!
焦ったのか崖外に出た俺のキャラに対して追撃を仕掛けてきたが━━━空横で壁に当ててゲームセット。ギリギリで俺の勝利だ!
久々のプレイ、それなりにいい感じでやれてて良かった。読みの精度は流石に下がってはいたが、目が良くなったからかとてもやりやすかったし、それなりに強い奴と戦えたし、満足だな。
さ、今日はもう疲れたし、挨拶の練習も必要だから━━━お休みなさい。
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《saidリサ・エイプレイ》
突然ですが、私の兄は変わっています。いわゆる変な人、でしょうか?ときどきぶつぶつと独り言を喋っていますし、その内容もちんぷんかんぷんです。
でも、その変な所以上に、とても優しくて、とても強い人で、私はこれまで何度も救われて来ました。迷子になったとき、暴漢に襲われたとき‥‥‥いつも兄様が助けてくれました。私は、そんな兄様が大好きです!
今年で私は11歳。兄様は12歳で、学校に通う予定らしいのです。だからなのか、ここ数日はいつもよりも私に構ってくれたりして、少し嬉しかったです。
そして、今日は兄様の入学式の日です!私達‥‥‥私と父様と母様で見に行っています。
「父様、兄様はいつ出てくるのですか?」
「フィーレンは‥‥‥しばらく出てこないらしいな。気長に待っておこうか」
兄様は出てこないらしいのです。私はそわそわして、今か今かと待ち望んでいました‥‥‥。
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《saidフィーレン・エイプレイ》
‥‥‥ふぅー、よし。挨拶の暗記は完了、緊張もそこまで酷くない。ちょうどいい塩梅だろう。
『新入生代表挨拶。フィーレン・エイプレイさん、お願いします』
どうやら呼ばれたようだ。さあ、やってやろうじゃないか!
父さんと母さん、そしてリサのためにも!
━━━壇上に上がり、辺りを見渡す。この場の全員が俺に注目している。そして、その中にも俺の家族もいる。
覚悟は決まった。いくぞ━━━
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《sideシーラ・メイラーズ・ブレイドネス》
壇上にあの男が立つ。私はその顔を見て、怒りを覚えた。それはやっぱり、先日のアレが原因だろう。この私とほぼ互角の戦いを繰り広げたのに、あの納得いかない顔。ほんっっとうに許せない!
‥‥‥あら、どうやらあの男が喋り出すようね。
「優しい春が訪れ、暖かな今日を迎え、私達新入生一同は、今この時、ここに立つことを誇りに思います。そして、これから三年間を過ごすこの学校と先輩方、先生方に新入生代表として感謝を」
アイツが礼をした。それを見て、私を含む何名かは同じく礼をした‥‥‥流石にアイツだけに礼をさせる訳にはいかない。この動きに気づいた周りの人たちも遅れて礼をする。
「また、この学校を建設したこの国と六体の神、これからの未来に祝福を願います。━━━以上です」
当たり障りのない挨拶。だけれども、この挨拶には魂が込められていた。それがはっきりと伝わり、建前や表面上だけでなく、本心から言っているのが、私には分かる‥‥‥なんだ、あんなに敵意を持っていたのがバカバカしくなってくる。
まあ、怒っているのは変わらないけど、多少は認めてもいいかもしれない。
‥‥‥ああ、もう終わりのようね。
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《sideフィーレン・エイプレイ》
これで入学式は完了し、皆が一斉に教室に戻る。
俺は一年A組。教室では、早速何人かが談笑を交わしている。これは‥‥‥出遅れたか?いや、お、俺はボッチでも大丈夫だから(焦り)
「皆さん、おはようございます〜皆さんの担任となります、メリス・スタークです!これから一年、よろしくね?」
『よろしくお願いします!』
息を合わせて返事をする。
「はい、よろしくお願いします。それじゃ、まずは自己紹介からね。前からお願いしてもいいかしら?」
俺は後ろの席。普段は快適だがこういう自己紹介とかは不利となる絶妙な席だ。
はあ、どうすればいいのかねぇ?テキトーに名前、特技でいいかな。
文章を構築して‥‥‥うし、俺の番だな。
「俺はフィーレン・エイプレイ。特技は‥‥‥高速思考。あとは魔法も剣も使える程度かな。皆知っての通り、新入生代表を努めた。それじゃあ、これから一年、よろしくお願いします」
‥‥‥こんなもんか。
残り少しの紹介も終え、今日はとりあえずここで解散となった。んじゃ、さっさと家に帰ってゲームでもしようかね。
PV3000突破とユニークアクセス1000人突破、ありがとうございます!
ここまで見てくれた方々に感謝を申し上げます。
非常に拙い文ではありますが、これからもよろしくお願いします。




