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第9話《二刀流》

とりあえず今月のノルマは達成。

来月はサボるかもしれません。

 急な話になるが、俺は能力不足を感じた。いくら《模倣》を封印していたとはいえ、まともなダメージを与えれたのが最後のレールガンの一撃だけだったのは、やっぱ悔しい。

 まあ、つまり俺は新たな技を習得したいと感じていた。それもDPSを上げる技だ。俺は前世では火力信者で、火力バカのスタイルを徹底していた。相手の攻撃はプレイヤースキルで回避か装備で誤魔化したりしてたから‥‥‥今世の俺もそれを意識したスタイルを作り上げるのがいいだろう。

 まず、《剣術》スキルは消して、もっと火力が出るスキルに変えたほうがいいだろう。

 個人的にありそうなスキルは‥‥‥《細剣》、《大剣》、《刀》、《短剣》らへんか?

 大剣は‥‥‥瞬間火力は最高だが、隙が多いし、対人だと避けられそうだし‥‥‥却下。

 細剣は‥‥‥連撃の繋げやすさや突きの一点突破の火力は素晴らしいものではある‥‥‥が、隙は大剣よりかは少ないとはいえそれなりにある。あと、対魔物だとたいして有効打にならない。却下。

 短剣は‥‥‥基本的に俺の要望にピッタリで、手数で火力を補強、隙は少ない、あと俺のAGIステータスを魔法でスピードを上げ、更に強化できる。だがこれにも欠点があり、単発の火力が低く、間合いが狭い。これは実はかなり重要なことでだ。対人、対魔物両方で相性が悪けりゃ苦戦すること間違いなしだろう‥‥‥一応候補として考えるか。

 そして刀。基本的には短剣と似たようで、火力と手数が逆になった感じだろう。こっちのほうが使いやすそうだ‥‥‥候補。


 ━━━はぁ〜、良いのが思いつかんな‥‥‥刀、刀ねぇ。刀‥‥‥侍‥‥‥武田信玄‥‥‥違う、伊達政宗‥‥‥違う、宮本武蔵‥‥‥違‥‥わない!これだ!宮本武蔵の《二刀流》。二刀流なら俺の理想形になる!火力と手数の両立、なおかつ武器の制限なく、とにかく両手に一本ずつ持てばいい。つまりは間合い、手数、戦法を大量に生み出せるということだ。

 ‥‥‥ならば、これを習得しようじゃないか!


 ━━━━━

 ‥‥‥無理ですね、はい。そんな簡単に習得できたら苦労しねぇんだよな‥‥‥特に難しいのは、二本の剣を振った時に生まれる慣性の制御で、剣を振り切ったあとに片手でそれを抑えるんだが‥‥‥これが難しい。少なくともこれ、ステータスでゴリ押して無理やりが正攻法な気がする。

 なら‥‥‥もう制御とか諦めて、逆に慣性を利用する‥‥‥のか?うん、それがいいと俺の勘が言っている。


 ━━━━━

 あれからしばらく、ギルドの依頼と二刀流の習得を繰り返し、ついに《二刀流》スキルを習得した。

 ‥‥‥まあ、レベルが1だからうまく実戦で使えうことは出来ないが。

 そして今、俺は山に籠っていた。理由は言わずもがな、《二刀流》の実戦だ。ここの魔物はもうパターンの解析や行動は把握しているから、絶好の修行(サンドバッグ)場なのだ。

 ‥‥‥まずはオークか。剣を構え━━━


「セァッ!!」


 軽く腕を切り落とす。身体が下に持っていかれるが━━━すぐさま反対の剣で切り上げ、両断する。

 ‥‥‥思ったよりも楽に扱えるな。やっぱスキルってのは入手前と後で結構な差があるのかねぇ。少なくともちょっと前はもっと荒々しく振るってた。

 ━━━おっ、次か‥‥‥ウルフ系で小柄なここにいる魔物は‥‥‥サンウルフだな。こいつはかなり厄介なんだよ。適当に周囲の魔物を呼び寄せてくるし、なおかつすばしっこい。そのせいで取り巻きを倒しきってもまた呼ばれて‥‥‥のループが完成する。

 ━━━だが、これまでの俺とは違う。二刀流とはいわば火力特化であり━━━手数を二倍にすることでそれが成されている。


「サンウルフ。お前のターンは終わった‥‥‥今度は俺のターンだ!」


 同時に、サンウルフが吠える。数秒後、多数の足音がこちらに向かってくる。それはオークだったり、別の種類のウルフだったり‥‥‥色んな種類の魔物が迫ってきた。


 ━━━大丈夫。


 俺はそう言い聞かせる。剣を構え━━━動く。まずは大きく一回転し、吹き飛ばす。続いて跳躍、周囲の様子を観察━━━チッ、結構な数がいるな。これは‥‥‥普段よりも規模が大きいだと?いや、今はどうでもいいか。


 着地した瞬間、正面の敵を切り伏せ、そのまま剣を地面に叩き付けてバク転。

 ━━━速攻で剣を振るい、魔物を薙ぎ払う。何分間か切り続け、ようやく包囲網が薄くなり、サンウルフが見え始める。あれは━━━ッッ!!第二弾!くっそ、やらせてたまるかよ!


「困った時の(レールガン)ッ!!消し飛べ!」


 その一撃はサンウルフに向かって伸びて━━━避けられる。だが、遠吠えはキャンセルされ━━━数秒の隙が出来━━━俺は(瞬間加速)で距離を詰める。


「悪いな━━━これで終わりだ!【模倣スキル━━━壱刃曜斬】」


 ━━━その一撃は、一太刀を七つとする。

 サンウルフは倒れ、周囲の統率は消えた。俺はそれと同時に、安堵の息を吐く。今まで魔法を軸にこいつを倒してきたが、今回は二刀流を中心に倒すことが出来た。


「よし、とりあえず今日はこれで帰━━━ッッ!?」


 途端に吹き荒れる魔力。俺はそれに寒気を覚える‥‥‥ここまで圧倒的な敵意を感じるのは初めてだ。

 ‥‥‥よし、一旦冷静になれ。逃走は不可、なら、応戦するしかない‥‥‥か。

 幸い、俺には鑑定がある。敵の情報さえあれば‥‥‥対策も練れる。

 ━━━おっと、こっちに近付いてきたな。見た目は‥‥‥なんだありゃ。この世界では見たことがないぞ?だが、俺の知っている生物に当てはめるとしたら‥‥‥あれは『悪魔』に近い。まずは鑑定だ。

 ━━━《真理の魔眼・鑑定》


 ━━━━━

 種族:下級悪魔

 LV56

 ステータス

 HP【33600】

 MP【56000】

 ━━━━━

 ‥‥‥ハッハッハ。全然判らん。とりあえず種族は理解した。だが、対策は‥‥‥《模倣》しかないな。


「《模倣》━━━ブレイバー・レイン」


 ━━━ロールスタート。


 それをキッカケに、私の意識が変化する。この肉体に最も適した状態になり━━━動き始める。

 まずは軽く《連断縮地》。超常的なナニカによって加速されるその抜刀は━━━実に、そう実にあっさりと悪魔の首を断つ。


「‥‥‥え?」


 想定よりも圧倒的なまでに弱かった敵の残骸を前に、私は一言、


「‥‥‥なーんかスッキリしないなぁ」


 ━━━━━

 下級悪魔瞬殺事件からかなりの時間が経つ。俺はそろそろ基礎教育学校に入学する時期となった。

 基礎教育学校とは、その名の通り、基礎的な教育を行うところだ。あとは、そこを卒業した後の貴族学校、高等教育学校などの入学にある程度関わってくる。

 ‥‥‥これに関しても、ここ二〜三十年位で建造されたものだ。やっぱり作為的な物を感じてしまうんだよなぁ。

 まあ、前にも言ったように、俺は警戒をすることしか出来ないが。


 ‥‥‥ああ、そうだ。久々にステータスの確認でもしようかな。前回から‥‥‥大体2ヶ月位か。さて、ステータスオープンっと。


 ━━━━━

 N:フィーレン・エイプレイ

 J:転生の魔法剣士

 LV50


 ステータス


 HP【30116】

 MP【160033】

 STR【3054】

 INT【4021】

 VIT【2501】

 MIND【4014】

 DEX【3036】

 AGI【3044】


 《スキル》


 《真理の魔眼》

 《剣製》

 《模倣》

 《成長限界突破》

 《百重詠唱》

 《独創魔法》

 《魔力操作・改LV1》

 《痛覚耐性LV6》

 《精神耐性・改LV3》

 《剣術LV8》

 《二刀流LV3》

 《魔刃LV8》

 《刃界LV2》

 《火魔法LV4》

 《水魔法LV6》

 《風魔法LV6》

 《土魔法LV1》

 《氷魔法LV6》

 《雷魔法LV8》

 《思考加速・改LV4》


 ━━━━━

 ‥‥‥こうして改めて振り返って見ると、俺も色々なことをやってたんだな。ちなみに、土魔法はちょこっとやったら手に入った。あと、指導の有無によるスキルレベルの上がりやすさにかなりの差があることがわかった。この二年、ずっと二刀流は使用していたからわかるが、剣術スキルのレベル上げの時よりもあまり上がっていない。


 魔力のインフレ?俺の最大火力で半分魔力が削れるからセーフセーフ。(約80000)


 さて、そろそろ入学試験‥‥‥つか、俺は基本勉強を大事にするタイプだ。つまり、知識は十分持っているから‥‥‥合格は余裕だと考えている。あとは何処まで高得点を目指せるかだ。

 ‥‥‥あっ、ヤベェ。ランキングが落ち始めてるんだった。最低限上位ランカー位は目指しておきたいんだよ、俺。報酬は大体美味しいしね。

 よっしゃ!ゲームやるぞー!





補足


基礎教育学校

・基礎的な教育を行う所。最低限歴史や言語が出来れば入学は可能。だが、定員があり。


高等教育学校

・基礎教育学校からの進学、外部入学の二種類の入学方法がある。男主人公(ゲーム)の入る学校。主人公(本編)は原作では入学はしていないが、本編において入学。


貴族学校

・子爵家以上が中心に通う学校。女主人公(ゲーム)が入学する所。貴族としてのマナーなどを学ぶ。


魔力のインフレ

・作者の想定外。正直もっと控えめになると思っていた。まあ、まだ巻き返せると思っている。つまりセーフ。




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